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2014年7月17日

ナイキ、重力を感じさせないナイキ ルナロンにより超越したクッショニングを実現
月面の無重力状態で跳ねる宇宙飛行士から着想を得て生まれた軽さと反発性に優れたクッショニング技術

10年近く前、ナイキのデザイナー ケビン・ホーファーとエリック・エイヴァーは、柔らかいクッション性と弾むような反発性を実現する軽量な技術を生み出そうと試みました。月面の無重力状態で跳ねる宇宙飛行士から着想を得て、その名前にも『月』を意味する「ルナ」が用いられたナイキ ルナロン クッショニングが、ランニング、バスケットボール、ウイメンズトレーニング、メンズトレーニング、ベースボール、スポーツウエア向けの製品となって、世界中のアスリートに軽さと反発性にすぐれたクッショニングを提供しています。

一般アスリートからケニアの長距離ランナー エドナ・キプラガトのようなエリートアスリートにも、そして日常的なワークアウトからスポーツの頂点を決める瞬間にも、アスリートはナイキ ルナロン クッショニングの感触を愛してやみません。キプラガトはモスクワで、ナイキ ルナロンを使ったカスタムデザインのナイキシューズを履いて、彼女自身2回目となる世界大会優勝を果たしました。

スタートからフィニッシュまでおよそ4万歩の道のりを走るマラソンランナーは、絶え間ない衝撃に耐え、足にばねのような弾みを与えるシューズを求めています。一方、エリートバスケットボールプレイヤーはジャンプの大きな衝撃を緩和し、爆発的な速さの方向転換にも素早く足を押し上げてくれるようなシューズを求めています。

ホーファーとエイヴァーが掲げた使命は、長距離ランナーにもバスケットプレイヤーにも同じように柔らかなクッショニングと弾むような反発性を提供するクッショニング技術を生み出すことでした。

ホーファーは、「クッション性と反発性というこの2つの特長をうまく融合することで、とてもユニークで超軽量、かつ反発性のあるクッションというこれまでになかった感覚が生み出せると思いました。私たちの目標は、人々の目を見開かせるような新しいシステムを発明することでした。」と述べます。

※日本未展開商品を含みます。

意外な場所から

ホーファーとエイヴァーは、枕のように柔らかく、ゴムボールのように弾む超軽量の発泡素材を探し始めました。彼らが思い描いたのは月面を歩く宇宙飛行士です。無重力で、軽く、ばねをつけたような宇宙飛行士の動きをアスリートにも提供したいと考えたのです。
二人は化学エンジニア、デザイナー、技術者の力を借りるためチームを編成しました。というのも目の前の課題は大変難しく、試行錯誤が求められ、かつては検討の対象から除外していた予想外の素材の使用も検討が必要になると感じたからです。
突破口が見えたのは、数えきれないほどの素材で失敗を重ねた後でした。ナイキ・アドバンスト・マテリアル・インタレスト・グループのクローゼットの奥深くに最新のフォームが隠れていたのを見つけたのです。化学用語では、軽量のエチレンビニールアセテート(EVA)に、ボールのように跳ねるニトリルゴム(NBR)を融合させたものです。
ホーファーはその時のことを、「何か特別なものがあったはずだと思っていたんです」と述べます。フォーム素材と空気が完璧な状態で混ぜ合わせられているこの素材はルナロンと名付けられました。

「とけたマシュマロのようにくっつく」

その当時、ルナロンはまだレースや試合に使える状態からはかけ離れていました。ホーファーは、「とても手ごわい素材でした。とけたマシュマロのようにニチャニチャしているのです。」と述べます。枕のように柔らかな着地を実現できるフォームで、ばねのように跳ねる反発性を実現することが求められました。専門家たちからなるチームは、粘着性の強い物質を使えるものに変える技術を試し続けましたが、言葉で説明できるほど簡単には実現できませんでした。ナイキイノベーションキッチンの冷凍庫が、「棒状のアイスクリーム」にも見える何百本ものルナロンを詰めた型でいっぱいになった時期もありました。
このような実験の積み重ねが、2005年にはルナロンクッションを採用したランニングシューズのソールの試作品製作という飛躍につながりました。柔らかくても安定感をもったルナロンを、固めでしっかりとしたファイロン フォームの殻の中に詰めたのです。そしてそれを同僚たちに披露しました。
ホーファーは、「すぐに驚きの反応が見られました。枕の上を走るような感覚をこんな軽いシューズで実現できるという、画期的なクッションができたのですから。」と述べます。

広がる世界

2008年夏、北京で2つの新しいシューズとなってルナロン技術がデビューしました。マラソン向けのナイキルナレーサーとバスケットボールのナイキ ハイパーダンクです。ホーファー、エイヴァーとチームは金鉱を掘り当てたのです。あらゆるレベルのアスリートが、衝撃を最小限に抑えながら、反発感とサポートを提供するルナロンを歓迎しました。
一方、ナイキ本社ではデザイナーたちは好奇心をそそられていました。この驚異の技術を、どうしたら競技ごとのニーズに対応させてアスリートの役にたてられるか、模索を始めました。トレーニング、スケートボーディング、ゴルフやスノーボーディングの選手たちもこのフォームの機能性が自分たちのシューズにどう生かされるのか、その実現を心待ちにしていました。
ホーファーとエイヴァーらのチームは、デザインに使えるツールボックスの中に、新しいツールを一つ付け加えただけではなく、人々の考え方をも変えたのです。たくさんのクッションを提供するためにはシューズを大きくすることだという古い原則が覆されたのです。

2014

-登場以来、大きな人気を博しているルナロン クッショニングは、今や8つのスタイル・カテゴリーに取り入れられるようになりました。ウイメンズの「ナイキ ルナ クロス エレメント」とメンズ「ナイキ ルナ TR1」もルナロンを採用しています。ルナロンが軽さと反発性のあるクッションを提供しつつ、ダッシュからスクワットに至る様々な動きや、ブートキャンプなどの高負荷ワークアウトにも対応できる用途の広さと耐久性を実現します。

-ランナー向けには、長距離のランニングにも軽さとクッション性が役に立つこれまでで最も安定性に優れたルナロンを用いた「ナイキ ルナ グライド 6」が作られました。一般ランナーから、1万メートル銅メダリストであり、マラソンランナーでもあるシャレーン・フラナガンらエリートレベルのアスリートに至るまで、軽く、柔らかさと反発性のある乗り心地を提供するルナロンを愛用しています。「ナイキ ルナグライド 6」はウイメンズ、メンズに加え、ヤングアスリート向けにガールズとボーイズでのサイズ展開もあります。

-ナイキバスケットボール「ナイキ ハイパーダンク 2014」は、柔らかさと反発性のある乗り心地を提供する、軽さと優れたクッションを実感できるシューズです。

-ベースボールには、マイク・トラウトの初めてのシグネチャースパイクとなる、「ナイキ ルナ ヴェイパー トラウト」が登場します。耐久性と優れた軽さを持ち合わせたクッションが、軽さと保護性を重視したデザインの中に組み込まれています。

-「ナイキ エアマックス 1」の誕生は人々のクッションの概念を打ち破りました。その27年後、ナイキ エアとナイキ ルナロンの融合により現代の概念を再度打ち破ります。「ナイキ エア マックス ルナ1」はエアマックステクノロジーに革新的なルナロンフォームを組み合わせアイコニックな形状にして新しい感覚を提供します。

二つの長所の組み合わせ

ホーファーとエイヴァーのチームは使命を成し遂げました。ルナロンによりランナー、バスケットボールプレイヤーから様々なスポーツを行うアスリートまですべてが柔らかいクッションと弾むような反発性を両方同時に選ぶことができるようになったのです。