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2016年6月16日

Nike Zoom All Out Flyknit

ナイキは、ランナーにスピードをもたらすシューズ、ナイキ ズーム オールアウト フライニットを展開します。アッパーに、フィット性と軽量性を追求して開発された革新的なテクノロジー、ナイキ フライニットを採用し、継ぎ目のない構造で、通気性、伸縮性とサポート性が、最も必要な部分にデザインされています。ミッドソールには、足の3/4をカバーするナイキ史上最大のズーム エア ユニットを搭載することで、反発性を高め、力強い蹴りだしやスムーズな足運びを提供します。アウトソールには、半透明のワッフル ピストンを用いて衝撃を吸収し、あらゆる種類の路面に対応します。また、アウトソールの側面にあるラバーでできたクラッシュレールは、やわらかく、スムーズな体重移動のためのクッショニングとなります。

ナイキの製品制作プロセスは常に複雑です。部門を超えた協力体制で、ワッフルの焼き型から冷凍させたフォーム材までも活用します。そしてナイキに託された使命も複雑です。それはアスリートをより速くすること。この使命がナイキ ズーム オールアウト フライニットが開発されたきっかけにもなっています。

毎日のランニングのために作られた、形・機能ともに画期的なこの新しいシューズには、最近発表となった短距離スパイクのズーム スーパーフライ フライニットによく似た、スピードを生み出す推進システムと足をシューズにフィットさせる仕組みを用いています。

この先進的なソリューション開発には、ナイキ ランニング フットウエア チームを始め、クッショニング イノベーションの専門家からフライニット エンジニアやアスリートなど、複数のナイキチームで3年以上にわたるデザインの修正、試験、改良がされました。

ナイキ ズーム オールアウト フライニット
¥23,760(税込)
Men’s: 24-31,32,33㎝ / Women’s: 22.5-26.5cm

開発の一番最初の段階では、ナイキとしての使命と、新しいランニング フットウエアチームの課題の一致がありました。それはナイキ ズーム エア バッグをより大きく、よりビジブルに、さらに競技用フットウエアに用いることができるように進化させることでした。特に、すべてにスピードを求める流れにも対応するため、短距離種目に置ける推進力の必要性について調べ ようと、200mと400mの女王、アリソン・フェリックスの協力を得てスパイクプレートのエネルギーリターンについての実験を行いました。これにより、トラックの曲線を回るときの遠心力で、選手の足がプレートからずれてしまうため、スパイクから得られる推進力が最小限になってしまうことがわかりました。そこで、チームは新しく硬めになったスーパーフライ エリートプレートとうまく連動する、足をシューズにしっかりと固定させるシステムの設計に挑みました。

社内のフライニットのエンジニアやフェリックス本人と協力しながら、チームは中足部のこれまで以上に大きな部分を包み込む(まるで手で足をくるむような)フライワイヤーケー ブルを組み込んだ、ミッドカットのフライニット アッパーを製作しました。フライニットはそのしなやかさで優れた機能性を生み出す素材ですが、柔らかさによる快適さと足のコントロール性を両立させるために70以上の試作品を試しました。履き口を高くしたり低くした後、プレートの力を生かせる最適な高さを見出しました。

そしてズームエアの取り組みに戻ったランニング フットウエア チームは、同じ物理的原則を用いて、フライニットのアッパーと大きめのナイキ ズーム エア ソールを組み合わせることが有益だと気付きました。大きめのズーム エア ソールは硬めのスパイクのプレートのように、以前のものより大きなエネルギー反発を生み出しますが、その時に足のブレをしっかりと防ぐことが求められます。そこで、アッパーにはヒールカウンターに薄いTPUのスキン素材を、足首内側にクッション性を高めるための小さなパーツを加え、足をこれまで以上にしっかりシューズに安定・フィットするようにしました。

次は、素材エンジニアと、反発性が高くなった(正確には3.2倍)ズーム エアを単にシューズに用いるだけではなく、ズーム エア ユニットの内部に張られた繊維の長さを調整して、力強いつま先での蹴りだしやスムーズな足運びを実現できるようにしました。足のスキャンや足圧分布図を分析し、足の長さ全体をカバーするものや、中足部までをカバーするズームユニットも試した後、足の3/4をカバーする長さが最適であるとの結論に至りました。

このナイキ史上最大のズームエアバッグは、スパイクのプレートのように、足の動きに抵抗することでエネルギー反発を大きくします。手で触ると硬く感じるこのエアバッグは、足で踏みしめると圧縮され、足が上がるときに、エアバッグの反発でランナーが前に推し進められます。つまり、ランナーがエアバッグに与えるエネルギーや圧縮が大きければ大きいほど返ってくる反動も大きくなり、走るスピードが速くなるほどシューズの弾みも速く感じます。

一方、シューズの曲線的なラストは、推進力、シューズと足のフィット感やスムーズな足運びを高めるために、なだらかな8mmのオフセット(かかと とつま先の厚みの差)となっており、ソールの5角形のパターンは有機的な細胞を組み合わせたようなスーパーフライエリートのスパイクプレートを模したもので、グリップ性に関しては、特にフェッリクスのような飛ぶような速さで走るときには、接地するゴムの面積が多いほど地面をよくグリップするという、最近の研究結果も生かしたデザインになっています。

ナイキ ズーム オールアウト フライニットはNIKE.COM及び一部の販売店で発売されています。

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