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2017年3月31日

タイガー・ウッズの新しいシューズ【Nike TW ’17】が2カラー展開で登場

タイガー・ウッズがプロデュースに関わったシグニチャーモデルのゴルフシューズ【Nike TW ’17】を4月1日(土)からNIKE.COM/GOLFで発売します。

【Nike TW ’17】の特徴である甲の部分をサポートする二重の革新的なストラップシステムは、しっかりと足とシューズを密着させながら、フィット感も調節できる機能です。

「この革新的なストラップシステムの優れた点は、自分にぴったり合うようにカスタマイズできること。タイガーの場合、内側のストラップはきつく締めず緩めにして内側部分に余裕をもたせながら、側面のストラップはしっかりと締めて着用しています。でもアスリートによっては全く逆の締め方を好むこともあるので、どちらの場合でも全く問題はなくゴルファーの足や感覚に合わせて調整ができるのです。」とナイキのアスリート・イノベーション シニア・ディレクターであるトビー・ハットフィールドは説明します。

「このシューズは、私が愛してやまないゴルフへの復帰に絶対に欠かせない。ナイキは私のリクエスト通りのモデルを作ってくれた。このモデルの最初のプロトタイプを履いた時、トビーと私は〝これは今までにない特別なゴルフシューズを作っているんだ〟と確信した。このスペシャルな【Nike TW ’17】は、私がコースに足を踏み出す時、最大限に自信を持たせてくれるし、最高の安心感を与えてくれる。」とタイガーはコメントしています。

革新的なストラップシステムにより、ゴルファーは自分のスイングのスタイル、足のサイズ、好みに合うように履き心地をカスタマイズできるのが【Nike TW ’17】です。
さらに踵の部分には、ナイキ・ズーム・エアの反撥性クッショニング材を採用。アッパーは撥水加工が施され、悪天候にも対応。TPUアウトソールと交換可能な7つのスパイクによって最適なグリップ力も発揮します。

【Nike TW ’17】は、2色展開(ブラック/メタリックシルバーとホワイト/メタリックダークグレー)。
4月1日からNIKE.COM/GOLFで、ゴルフ専門店は7月からの販売を予定しています。
価格:¥23,000(税抜) サイズ:25.0~29.0㎝ 重量:377g(25.5cm/片足)

【Nike TW ’17】の制作過程

14度もメジャーを制したタイガーのシグネチャーフットウェアを最高のモデルに仕上げるために、タイガーのリハビリ中から開発チームは共に過ごし彼のニーズを形にしていきました。

【Nike TW ’17】の開発には、タイガーと共にアスリート・イノベーション、シニア・ディレクターのトビー・ハットフィールド率いるナイキチームが一年半以上を費やしました。

  • 2015年7月:サルファー・スプリングス、ウエスト・バージニア州
    タイガーとハットフィールドは『ザ・グリーンブリア・クラシック』開催中、夕食を兼ねて打ち合わせをし、その際に次世代のナイキアスリートに向けた新しいフットウェアの開発に同意。単純に今履いているゴルフシューズをアップデートするだけに留まりたく無いことと、ウッズ自身、新しいスウィングの軸を左足から右足にシフトしていることが話し合いの中で、明らかになった。X字のストラップを描いたスケッチをみたタイガーは、「理屈は理解できる。是非試したてみたい。上手くいくかどうかテストしたい」とコメント。
  • 2015年10月:ジュピター、フロリダ州
    ハットフィールドは、フロリダ州にあるタイガーの自宅に4種類のプロトタイプを届ける。全てのプロトタイプは、シューズで足元をしっかり支えるというタイガーの要望に応えていた。タイガーはこの4種類の中から1モデルを選び、それを基に新しいフットウェアの開発が進められた。
  • 2016年2月:ジュピター、フロリダ州
    ハットフィールドとナイキゴルフ・フットウェア、イノベーション・デザインリーダーのカール・マドールは、プロトタイプを基にしたモデルをベースにし、4つのオプションをタイガーに提案。タイガーはシミュレーターのマシンを使ってスイングし、1ラウンドを通してしっかりと足元を安定させることがイメージできる革新的なストラップシステムに関心を示す。
  • 2016年4月:グラニテビル、サウスキャロライナ州
    ナイキはタイガーのもとに、完成品を届けた。タイガーはコース上でのテストをスタート。
    手術から復帰して以来、タイガーは【Nike TW ’17】しか履いていない。

トビー・ハットフィールドが語るタイガー・ウッズとの【Nike TW ’17】開発

  • タイガーとの共同開発のユニークな点は?
    タイガーは、フットウェアのデザインで使われる専門用語を学ぼうとし、私たちと同じ用語を使おうとする。それがデザインや開発プロセスの助けになることを彼は知っているから。だから他のデザイナーと話すように、私は彼とコミュニケーションできる。私はタイガーのそんな前向きな姿勢をリスペクトしているし、我々開発者を理解したいという気持ちに感謝している。
  • タイガーの今までのモデルの開発と【Nike TW ’17】の開発で違う点は?
    【Nike TW ’13】で私がタイガーと始めて一緒にプロジェクトをスタートした時、タイガーは、最初の段階からから自分のシューズの開発に深く関わることを望んでいたし、それまで履いていたモデルのスパイクの位置や、同じ固さのシューズをベースにすることを彼は全く考えてなかった。だから【Nike TW ’13】のプロトタイプをタイガーに見せた時、彼が理想とするモデルとは全く違っていたので私たちは【Nike TW ’13】を一からやり直さなければならず、開発は簡単には進まなかった。さらに、既にシューズとして完成していたモデルでテストしたので、タイガーはそれぞれのパーツ毎で評価するのではなく、スイング中のアッパーのホールド感、グリップ性能、スパイクの配置など全てに対して同時にコメントしていたから、開発サイドにとってはとてもわかりにくかった。その上に、タイガーは開発中のモデルでツアーに出場しようとしていた。アスリートがシーズン中に、完全に新しい手法で、全く新しいシューズを作ろうとしていたのだから、【Nike TW ’13】の開発は私が今までナイキで働いていた中で、もっとも困難な経験だった。
    この経験を踏まえ、【Nike TW ’17】は最初から全てパーツ毎にフォーカスして、それぞれの部分を同時進行的に開発していった。【Nike TW ’17】は各パーツの完成度が高い、タイガーの希望をほぼ完璧に叶えたモデルだと思っている。

カール・マドーレによる【Nike TW ’17】のスケッチ

  • 【Nike TW ’17】の制作過程は?
    通常と異なり、まずはアッパーからスタートした。そしてプレートそのもの、さらにはスパイクを配置して、そのあとに固さを調整した。このような段階を踏んだプロセスによって【Nike TW ’17】はピース毎にデザインすることができた。
    開発拠点であるナイキWHQ(ワールドヘッドクォーター)で、カール・マドーレ(ナイキゴルフ・フットウェアのイノベーション・デザインリード)とパターンエンジニアリング担当のジェニー・モノットに「ゴルフの一番良い構造が何になるかは分からないが、まずシンプルなホワイトの合成皮革で、アッパーのパターンをいくつか作ってみよう」と提案してみた。
    8~9種類作ったパターンにストラップを搭載して、タイガーがボールを打ちながらテストした結果、候補を絞った。アッパーの開発にある程度目処がついた後でシューズのボトム部分に取り掛かった。通常は靴底の開発から取りかかることが多いのだが、今回その逆から始めたのは、タイガーのフィードバックにより、このモデルのポイントは、アッパーだったからだ。
    プレートの設計は、大抵最も時間がかかる。アッパーは、2日以内で裁断ができるが、ボトムは、プラスチック、ミッドソール、フォームの3構造あるので完成するまでにゆうに6週間かかってしまった。
  • 【Nike TW ’17】開発に大きなハードルや問題はあったか?
    このアッパーが焦点となったのは、タイガーが右足に重心をかける新しいスイングを取り入れたから。彼の足をしっかりとサポートするパーツが必要になった。彼はもっとパワフルにスイングしたかったからだ。それが最大のハードルとなった。ストラップシステムに着手した後は、ストラップの一番良い角度を見つけることが大きな課題となった。ストラップをフラットにつけることに苦心したが、カールが〝前足部分を覆うアッパーのセクションの側面か外にストラップをつけては?〟というアイデアを思いついた。これは多くの難題を解決でき、フォルムもすっきりさせることができた。そして、完成したモデルをタイガーはとても気に入ってくれた。