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2017年4月6日

次世代を担うデザイナー5人が表現するエア
THE VISION-AIRS: EXPERIMENTS IN STYLE

-日本でもナイキ エア ヴェイパーマックスをモチーフに『NIKELAB presents 「先」 FUTURE OF AIR』プロジェクトを実施-

NIKELABが展開するVISION-AIRSプログラムの締めくくりとして、次世代を担うデザイナーたちが、スタイルの実験(Experiments in Style)と題するエア(空気)の上を歩くというコンセプトの表現に挑みました。セントラル・セント・マーチンズ、ドムスアカデミー、パーソンズ美術大学をそれぞれ代表して、アザール・ラジャビ、リアム・ジョンソン、ポーラ・カノヴァス、ワンビン・ファンとシジェ・ハーがナイキ エア ヴェイパーマックスをインスピレーションにした制作に取り組みました。それぞれが新しいナイキ エア ヴェイパーマックスのエッセンスを生かしながら、構造や素材の限界に挑戦したユニークなガーメントを作り出しました。

また、日本ではエアのインスピレーションから未来をクリエイションする『NIKELAB presents 「先」 FUTURE OF AIR』プロジェクトを実施します。もともと、ランニングのイノベーションとして登場したエアは、ランニングという領域を超え、単なるシューズという存在も超えて、カルチャーやストリートシーンにも大きな影響を与えてきました。エアは、まるでその名の通り「空気」のように、普段は意識することはありませんが、いつの時代も人々に愛されたシューズとなり、まるで空気のように必要不可欠な存在になっています。その、最新のエアを搭載したナイキ エア ヴェイパーマックスをモチーフに「FUTURE OF AIR」というテーマのもと、日本のアーティスト作品が特設サイト上で公開されます。参加アーティストは、クリエイティブチームTYMOTEとCEKAIの両代表でありD&ADなどの受賞歴もある、クリエイティブディレクター/映像デザイナーの井口皓太氏、Björkとの衣装コラボレーションでも知られる帽子・アクセサリーデザイナー武田麻衣子氏、第19回文化庁メディア芸術祭新人賞を受賞した映像作家・デジタルアーティストの橋本麦氏などです。

「先」を考えるクリエイター達が、作品を通して各々のかたちで「FUTURE OF AIR(エアの未来)」を、グラフィック、WEB、モーション、ファッションなどで表現し、最終的には、一つのアートとして融合し4月28日に1本のフィルムが完成します。また、サイト内では、それぞれのアーティストが作品を順番に発表し、その作品が他のアーティストの手によってさらに進化する過程も同時に体感することができる。この『NIKELAB presents 「先」 FUTURE OF AIR』プロジェクトは、様々なジャンルのアーティストを通じて「FUTURE OF AIR(エアの未来)」を可視化する機会となります。詳細はこちらのサイト(FUTUREOFAIR.COM)からご覧下さい。

THE VISION-AIRS: EXPERIMENTS IN STYLE

アザール・ラジャビ(ドムスアカデミー)
「ヴェイパーマックスのエッセンスを生かしたものを作りたかったので、このシューズそのものから着想を得た作品にしています。空気を入れて膨らませたエアバッグから生まれたよく曲がるソールやプロダクトをインスピレーションにリサーチを行い制作しました。

真珠のような光沢のネオプレーンのメッシュと、ビニールの素材感はともに柔軟で、大き目のシルエットに仕立てることでコートの中や外から自由に空気が流れます。体と調和する空気(エア)、そして人間の体と空間のつながり、それら2つを紐でつないでいる点が、自分が大事にしているデザインディテールです。大きくて調節できるフードに細かいひだをつけ、細かく素材をつまんでいる点が曲がりやすさを感じさせます。紐の動き、そしてそれが体から伸びていることで、動いている体の形をより強調させます。デザイナーとして、私は常に物事が反応するということを考えながら制作に取り組んでいます。」

リアム・ジョンソン(セントラル・セント・マーチンズ)
「空気を通じて浮力や軽さを表現したいと考え、竜巻や、厚く暗い雲が体の周りを包み込むような作品を作りたいと思いました。そのようなアイディアから雲のように高さのあるもので上半身を包み込み、魅力的な姿を生み出すといった抽象的な表現を考えるに至りました。上半身は肩、首、頭まで包み隠し、一方、下半身は自由になるので足を動かすことができるようになります。

フロッキング素材が最も適していると感じました。私は自分の制作の材料としてもこの素材をよく使っています。黒い色はすべての光を飲み込んでしまうという点で、竜巻というコンセプトにぴったりだと思いました。また、この素材は毛足が長く弾むような手触りなので、エアにも共通点があり、色の深みがプロダクトにも合っています。出来あがったアパレルからは贅沢な印象と、強さのあるラインも生み出されています。」

ポーラ・カノヴァス(セントラル・セント・マーチンズ)
「このプロジェクトでは、空気によって形を変え、環境と作用し合うガーメントを考えました。私は、結び目というアイディアに軽さを組み合わせ、空気の動きでモノの形が変わるという表現を取り入れました。動きによってどのように形が変わるのか、それがどのように体と反応し、空気と反応しているのかを表現したいと考えたのです。

ほぼ同色に近い赤とオレンジのパレットを使い、ガーメントとヴェイパーマックスの形にフォーカスにしました。選んだ素材は様々なナイロンで、結び目を作った布は膨らんだように見せるために詰め物を入れました。」

ワンビン・ファン(セントラル・セント・マーチンズ)
「最初のアイディアは、空気に浮かぶすべてのものを表現しようというもので、ナイキ ヴェイパーマックスの軽さや屈曲性と直接結びついています。それだけでアウトソールとしても機能する透明なエアクッショニングユニットから、体と周囲の環境の間に調和を生み出す、完璧なガーメントを作ることを思いつきました。体の周りで浮き上がる魚の骨のような構造のガーメントを使うことで、動きを感じさせます。さらに、丹念に編み上げたヘッドピースがこの感覚を増長させます。感情の表現とともに生み出される様々な形が、質感や動きを生み出していきます。

フライニットから着想を得て、銀色のポリウレタン素材を使って体全体を包むボディスーツを作りました。素材は体を包むような形に、熱をかけてシームレスに成型しています。伸縮性があるので、体は自由かつドラマチックに動くことができます。」

シジェ・ハー(パーソンズ美術大学)
「イノベーションと創造性には勇気も必要です。経験を積み重ねる裏側に成功があるのです。このコレクションのために、家具を移動させるときに破損防止用に使うプラスティック製の包装用フィルムを素材にしました。伝統的な衣服の素材ではなかったというのが選んだ理由です。デザインも同じように勇気を持って違う方法や角度を試したり、工程を見直したり試すことが必要です。これは、ナイキのイノベーションにもつながる精神です。ナイキ エア ヴェイパーマックスは、新しいテクノロジーや構造、そして、エアを使った軽く柔らかいソールを作り、一貫性のあるクッションを実現しています。

ヴェイパーマックスは一見すれば硬そうですが、触れば全く違う。私のドレスも同じように、一見すると硬い彫刻のようにも見えます。ですが実はとても軽く、柔らかく、体とガーメントが同調するようにできています。

素材を編んだり結んだりしてこの作品を作りました。脇の縫い目やつなぎ目をなくしています。ナイキ エア ヴェイパーマックスも新しい製法で作られています。アッパーは編み上げられることで一枚の素材となっており、側面に縫い目がないのでナイキ エア ヴェイパーマックスは通気性、柔らかさや屈曲性にもすぐれ、同時に軽く仕上がっています。少ないことはより豊かなこと、という視点に立ったアプローチがこのように刺激的な変化をもたらし、私の作品のインスピレーションとなりました。」

『NIKELAB presents 「先」 FUTURE OF AIR』 プロジェクト クリエーター

井口皓太: クリエイティブディレクター、映像デザイナー
1984年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科在学中に株式会社 TYMOTEを設立。グラフィックデザインと映像デザインを軸にCM、MV、ライブ演出や、ブランディングなどを行なっている。2014年に世界株式会社を設立。会社や所属のフレームを超えたクリエイターやマネージメントが共存する場を創り、自社発信のデザインワークを多数行っている。主な受賞歴は、東京TDC 2014:TDC賞受賞。2015 D&AD yellow pencilを受賞など。

武田麻衣子: 帽子・アクセサリーデザイナー
1986年東京生まれ。18歳で渡英、2009年ロンドンのCentral Saint Martins College of Art and Design ジュエリーデザイン学科卒業。
身体の中でも頭に纏うオブジェクトの面白さに惹かれ、その後Royal College of Artにてファッションデザイン科(帽子デザイン専攻)の修士課程に進学、2013年卒業。卒業制作”Atmospheric Reentry”は高い評価を得た。ミュージシャンBjörkとの衣装コラボレーションは2013年から続いており、アルバム”Vulnicura”(2015年)ではカバーイメージの中で作品が着用されている。作品は世界中多くの美術館でも展示され、Metropolitan Museum of Art(N.Y.)ではその一部を永久所蔵に買い上げている。

橋本麦: 映像作家、デジタルアーティスト
1992年生まれ。ジェネレーティヴ・アートをはじめとしたさまざまなテクニックを用い、作品ごとにワークフローやツールから開発し制作している。手法やエラーに由来する実験的なルックやテクスチャを模索し、これまでにミュージックビデオからWeb、インタラクティヴ作品まで多岐にわたって手がけてきた。主な作品に、group_inou、Koji Nakamura、Olga Bell等のアーティストのMV、TVアニメ「すべてがFになる」ED映像など。第19回文化庁メディア芸術祭新人賞受賞。

CREATIVE DIRECTION: 世界 / CEKAI
クリエイティブアソシエーション。「世界」の名の下に、所属や領域を横断し総合的にクリエイションを構築していく。表現方法は様々で、各々の領域での解像度を上げていくことを厭わず、それらを一本に繋げて現していくことが「世界」のミッションである。

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