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2007年2月7日

米国・ナイキ、世界的な売上げ増加と
消費者向け主力製品カテゴリーの市場におけるリーダーシップ戦略を描く

2011年度の収入は230億ドルが目標

オレゴン州ビーバートン(2007年2月6日)-ナイキは本日投資家に対し、ナイキブランドと関連ブランドの世界的な売上げ増加させ、市場のリーダーでありつづけるための長期的な戦略を発表した。ナイキは関連ブランドを含む全体の成長率に照らし、2006年には150億ドルだった売上げが2011年には230億ドルに達すると見込んでいる。この成長の75%はナイキブランドによるもので、消費者重視のカテゴリー戦略によって牽引されると予測している。ナイキでは、製品のイノベーション、ブランドのリーダーシップ、リテール強化などに基づいて、消費者に高い満足感を与えることに重点を置いており、あらゆる地域に進出して市場に深く浸透していくことを目標に掲げている。統制のとれた経営管理を通して、長期的に1株当たり純利益10%台半ばの目標を維持する考えだ。

ナイキの社長兼CEOマーク・パーカーは、「私たちは市場のリーダーとして、この業界とパートナーたちをより良い場所へと導くことができるし、またそうする責任を負っています」と語る。「今日この業界で優位に立つために最も必要なのは、消費者とつながることです。そして、これをナイキより上手くできる会社はないでしょう。私たちのビジョンは明確です。私はこれからの私たちの可能性に非常に興奮しています」。

パーカーは、Cole Haan Holdings、Converse、Exeter Brands Group、Hurley International、NIKE Bauer Hockey、NIKE Golfといったナイキの関連ブランドの成長とその可能性も強調している。こうした関連ブランドの売上げは、20億ドル近くに上っており、ここ5年間で売上げと税引前利益が2倍以上に伸びている。

成長をリードするナイキブランド

個々の関連ブランドも強い成長が見込めるが、ナイキの成長をリードし続けるのはあくまでナイキブランドだ、とパーカー社長は話す。ナイキブランドは、6つの主力カテゴリー(ランニング、バスケットボール、フットボール(サッカー)、ウィメンズフィットネス、メンズトレーニング、スポーツカルチャー)における優れたフットウェア、アパレル、イクイップメントを通して消費者に高い満足度を与えている。これらのカテゴリーは、ナイキブランドの成長の75%を支えるものと予想される。

消費者カテゴリーに焦点を絞ったナイキは、あらゆる地域での成長を予想している。ナイキでは、ナイキブランドの収入の61%を占める主力市場、すなわちアメリカ、イギリス、日本、中国での成長に力を入れていく考えだ。また、新たな10億ドル市場になる可能性を秘めたロシア、インド、ブラジルでも、積極的に投資を行う予定である。

ナイキは、小売店での消費者満足度を高めることにも焦点を当てている。小売店のビジネスモデルは主要な牽引力となり、2011年にはその売上げが全体の80%以上を占めると予想される。ナイキでは、消費者に他にはない、より高い水準のリテール環境を提供するため、主要なリテールパートナーと緊密に協力していく考えで、今後2年間にわたってアメリカの主なリテールパートナーと力を合わせ、セグメント化されたコンセプトを導入する予定である。 ナイキはリテール関連のノウハウや、直販ビジネスにも力を入れていく考えである。「より良いリテーラーになることは、より良い卸売業者になることにつながる」とパーカーは言う。ナイキは2011年までに、直営店、ファクトリーアウトレット、Eコマースを含む直販ビジネスの売上げを、現在の12%から15%に増やす予定である。これには、3つの直販カテゴリーがすべて含まれる。

ナイキでは、ブランド体験を高め、世界各地の一流ショッピングエリアでナイキブランドを展開し、スポーツ製品のリテール業界に影響を及ぼすような画期的なリテールコンセプトを試すために、直営店を世界各地で新たに100店ほど開店する考えで、このうち半数は今後3年以内にアメリカでオープンする予定である。

「現在では、従来型のブランド成長モデルではなく消費者の力が成長を左右するようになっています」「この点においてナイキは有利な立場にあります。私たちは消費者の力を味方にし、新たな市場を生み出すことによって、成長を促し、株主価値を高めていく考えです」とパーカーは語っている。