Press Release

メディア関係者向け お問い合わせ先
ナイキジャパン広報本部
NikeJapan.Communications@nike.com

2015年3月17日

MASTERS OF MAX:エア マックス アイコンズ

エア マックス 1を先頭に、幾世代も続くエア マックスファミリーは、一つ一つ異なる個性を持っています。どれも忘れがたいものですが、3月26日のAIR MAX DAYを目前に、特に大きな印象を残したアイコニックな傑作たちを振り返ります。

エア マックス 1

イノベーションはいつも目に見えるものではありませんが、目に見える時のインパクトには計り知れないものがあります。1987年、ナイキはクッション性における技術革新を大胆に見せる初めてのシューズ、ナイキ エア マックス 1を発表しました。クッショニングを提供するために70年代に生まれたナイキ エアが、突如として自己表現、スタイル、そしてもちろん機能性を実現するための機会にもなったのです。この傑作とも言われるプロダクトの登場後、スニーカーの世界が一変しました。

ティンカー・ハットフィールドがこのエア マックスの担当デザイナーでした。当時、ナイキ エアは、それほど新奇なものではありませんでしたが、1978年にナイキ エア テイルウインドに初めて採用されたエアソールユニットは、フォームの中に巧みに隠されていました。

しかし、建築家としての経験を有し、新しい局面を開くことに長けるハットフィールドは、パリの異端的建築物をインスピレーションに、ミッドソールのエア周辺のフォームを切り抜きました。それによって、大きなエアソールユニットを露出させ、その存在がしっかりと見えるようにしたのです。

「私は町並みを見るためにパリに行ったのですが、ポンピドゥセンターにも行きました。」とハットフィールド。「本来外側にあるガラスの壁を内側に収めたような、まるで中身を外に返したような建物でした。オレゴンに戻った後、大きなエアソールユニットの開発に当たっている技術者とミーティングを行い、私の考えを伝えたのです。つまり、あのビルで使われたテクノロジーを用いてエアを露出させたら、他に例を見ないようなシューズが作れるのではないかと。」

当時、それは途方もないアイディアだと多くの人が考えていました。しかしティンカーとチームはその実現を目指し、その時代のランニングシューズからさらに際立った存在にしました。エアが見えることをしっかり気づかせるため、エア周辺の部材には人目を引く大胆なカラーを用いることとしました。

エア マックス ファミリーはその後28年間進化し続け、記憶に残る何百ものバージョンが生まれました。その全ては、今や時代を超越するシューズとなったナイキ エア マックス 1が生まれたからこそ可能になったとも言えます。

エア マックス 90

エア マックス 90には存在感があります。静止時でさえ、動きを感じさせる傑作の趣があります。

1990年にエア マックス ファミリーの第3代目として生まれたこのシューズは、過去のモデル以上に大きなエアを特徴としています。しかし、何よりの特徴は流れるような美しさです。デザイナーのティンカー・ハットフィールドは、このランニングシューズの形に、ランナーの心境を表現しようとしました。パネルの角度や色の区切り方は、純粋な機能を実現しつつ、履く人が刺激を受けるためのデザインです。

またエア マックス 90には、畝状のプラスティックパネルが用いられ、完璧なフィットを実現するためにシューレースの締め方を幾通りか変えられるようになっています。そしてもう一つの重要な要素はカラーです。後にインフラレッドと呼ばれるようになった鮮やかな赤がビジブルエアを強調させています。このインパクトのあるカラーと形がエア マックス 90の代名詞となっています。

売り出し当初から人気を博したエア マックス 90の登場によって、エア マックス シリーズの継続は確固たるものとなりました。エア マックスはいつしか新しい時代を象徴するシルエット、ルックスとカラーとなったのです。その後何年も新しいモデルになったり、リミックスされていきましたが、常に愛される必須アイテムであり続けています。

エア マックス 180

ナイキ エア マックス 180は、ティンカー・ハットフィールドとエア フォース 1のデザイナーのブルース・キルゴアの協力によって生まれました。二人は、アウトソールからミッドソールまで通じる180度から見えるマックス エアで、より大きいアングルからクッション性を感じられる物を作ろうとしたのです。全く新しい外観に加え、マックス エアユニットは従来よりも50%大きいものになりました。

アッパーは伸縮して足の形に馴染むダイナミックインナースリーブを特徴とし、かかとは成形したヒールカウンター材がサポートを提供します。Vフレックスと呼ぶ前足部の屈曲溝は、足の自然な動きを実現しようとした試みの結果でもあります。

エア マックス 93

エア マックス 93のデザインの基本にあるのは、エアをどれだけ見せられるかという課題でした。すでに何度も驚かせてきた消費者を、どうやったらもう一度圧倒できるか? ティンカー・ハットフィールドはエア マックス 90に用いた屈曲溝に加えて、動く足にもフィットするネオプレーン素材のインナースリーブを用いることで足と足首のサポート性を高めました。

そしてもちろん、ヒールを覆うように270度にまで広がったビジブルエアも重要な要素です。市販の取っ手のついたプラスティックのミルク瓶をインスピレーションに、精密なテクノロジーを用いたブローモールドのエアソールユニットは、全く新しいクッショニングの基準となり、前足部のビジブルエア実現の足がかりとなりました。

エア マックス 95

エア マックス 95は単に一足のシューズというだけではすまない、全くの別物でした。

1995年にデビューした大胆なシルエットは、初めて前足部にビジブルエアを採用したものでした。全く新しいアプローチでクッション性を提供する2つのエアユニットが、優れた快適性とサポートをランナーに提供します。ファミリーの中の変わり者ともいわれるエア マックス 95は、エア マックスとしては初めてブラックのミッドソールを用いて、伝統的なランニングシューズのデザインから大きな変貌を遂げています。

人体から着想を得たそのシルエットの中でも、大きなエアが特徴となっています。デザインの屋台骨ともなるべくミッドソールは、背骨を想像したものです。ナイロンのアイレット(紐通し)は肋骨を、重ねたパネルとメッシュは筋繊維や筋肉を表す物になっています。

暗いカラーから明るいカラーへと移るアッパーのグラデーションは、オフロードのランニングに使用してもシューズが汚れて見えないようにするための工夫です。なんとか見える程度のブランドロゴと新しいAir Maxの文字もこのモデルの大きな特徴となっています。さらに、エア マックス 1やエア マックス 90と同様、色使いはナイキエアソールを強調させるものになっていますが、今回は内側の色使いを特に印象的なものにしてあります。

エア マックス 95は前足部のウィンドウを開くと同時に新しいデザイン表現の可能性を広げ、世界的な流行を生み出しました。ニューヨーク、ロンドンから東京に至るまで、この未来的なシューズが大きな人気を博しました。何度となく発売を繰り返された今になっても、注目を引く存在であり続けています。

エア マックス 97

エア マックス 95の前足部ビジブルエアに挑発されたかのように、ナイキ エア マックス 97は初めてのフルレングス マックスエアで対抗しました。当然、この大胆なイノベーションには、それに負けない画期的なアッパーが必要です。シルバーで表現されたアッパーの流れるようなデザインは、日本の新幹線にインスピレーションを得たもので、反射素材のパイピングを用いることで、エア マックス 97は光をうけてさらにその表情を印象的なものにします。音楽、映画、スタイルの世界でより大きく目立つものが好まれた、繊細であることを良しとしない時代に完璧なこのシューズは、時代を象徴するデザインの傑作となりました。

エア マックス 2003

エア マックス 2003の特徴は、ミニマルなアッパーと最大のクッションのコンビネーションです。新しいシルエットは、エア マックス 97のエアソールユニットを借用したものですが、成形、設計とクッショニングにおける新しい開発の結果、より足が地面に近づき、屈曲性の高いシューズに仕上がっています。大胆なカラーを使うことが多かったエア マックスとしては珍しく、エア マックス 2003には同系色を用いることで新しい印象に仕上がっています。

アッパーにはエリート向けの陸上やフットボールのスパイクにも用いられた帝人社製の機能素材が用いられ、軽量でアグレッシブな印象とプレミアムな感触が生まれると同時に、箱を開いて初めて履いた瞬間から快適に履きこなせるシューズに仕上がっています。

エア マックス 360

オリジナル エア マックスが発売されてからほぼ20年後、エア マックス 360の登場によってやっとエアの上で歩くという目標が達成されました。全く新しいマックスエアユニットは、エアのクッション性を生かした安定性も提供します。同時に足とエアの間にあったフォームも無くなりました。この時初めて360度のクッション性を実現するために熱成形技術が用いられました。

この最新の技術開発を強調するためにオリジナルのエア マックスに使用したカラーパレットが用いられる一方、アッパーにグラデーションをつけるように施したレーザーの切り込みはエア マックス 95のデザインを活用したものです。1度限りの発売とされたティアゼロパックでは、この新しいソールとかつてのエア マックスのアッパーが組み合わされて登場しました。進化の旅は終わることなく、最新のエア マックスはビジブルエアの新潮流の青写真を描くものとなりました。

エア マックス 2015

エア マックス 2015は変革であると同時に改造であったと言えます。このパフォーマンスランニングシューズは2013年に登場したマックスエア クッショニングにかなう屈曲性と優れた快適性をもつアッパーを備えています。通気性と軽さを有し、ほぼ縫い目のない全く新しいメッシュのアッパーは、足を包みこむフライワイヤーテクノロジーと連動します。最新かつ最大のエアに筒型の構造と屈曲溝は弾みのある贅沢なライド感を実現し、体重移動、蹴り出しや着地がさらに快適にできるようになりました。反転して描かれたスウッシュが新鮮な印象をうみ、新しい世代の表現をまとめあげています。


※画像データはこちらの左上にある「DOWNLOADS」 よりダウンロードをお願い致します。

<読者お問い合わせ先>
NIKE カスタマーサービス:0120-6453-77
NIKE.COM/SPORTSWEAR