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2016年3月18日

ナイキ アンティクロッグ トラクション

美しいゲームは常に美しいコンディションで行われるわけではありません。どんなプレイヤーにとっても、泥は敵になります。クリーツにこびりつき、スパイクを重くしたり、あるいはプレイヤーの足がすくわれる原因にもなるからです。

「これまでスパイクに泥が付くことは不運な問題と受けとられてきました。プレイヤーは、ピッチを出るときに両足のスパイクを叩き合わせたり、硬いブラシに擦り付けて泥を取り除くのを習慣のようにしていました。さらには、泥で足が重くなり、しっかりとグリップもできないときにはゆっくり慎重なプレーをすることさえあります。」とナイキ フットボール フットウエア担当副社長のマックス・ブラウは述べます。「ナイキ フットボールではあらゆる環境で速いプレーが実現できるようフォーカスしています。そのためには、この問題を解決しなくてはいけません。」

ナイキ アンティクロッグ トラクションは、ナイキのフットボールスパイクの靴底のプレートに泥がこびりつくのを防ぐテクノロジーで、ナイキのデザイン、素材、研究チームの洞察を元に2 年以上かけて開発されました。素材科学技術と化学の専門知識を持つジェレミー・ウォーカーも、このプロジェクトに関わった数名の博士号を持つ専門家の一人です。「この問題が何世代ものプレイヤーに受け継がれてきたことには理由があります。」とウォーカー。「大変に難しい問題だからです。しかし、そんな問題にこそやりがいを感じます。」

ナイキのアンティクロッグ トラクション プレートには、水に接すると柔軟になる適応性ポリマーが含まれています。ウォーカーとチームは、当初は様々な機械的かつ撥水性の解決策を求めていましたが、どれもスパイクの使用中に機能を発揮し続けるものはありませんでした。そこで、次に今までと違うアプローチを試みてみたのですが、最終的にその効果が証明されました。「水をはじくということから離れ、水を味方につけてなめらかな層を作ると同時に、トラクションの性能を損なわないものを作ることを考えました。泥の分子構造を理解することが、泥をプレートにつかないようにする親水性の高いものを開発することが鍵となりました。」とウォーカーは説明します。

「世界中のプレイヤーに、ナイキ アンティクロッグ トラクションを試してもらいました。」とブラウ。「ピッチを出るときに、いつもの習慣でスタッドの泥を落とそうとしますが、そこでほとんど泥が付いていないことに気づきました。そんなことが可能なのかと信じられないよう顔をしていましたが、本当なのです。この分野の開発をさらに進めるうちに、フットボールだけではなく、泥の上で行われるすべてのスポーツにも活用できるようになると考えています。」

ナイキ アンティクロッグ トラクションは、まず来月からNike Football Appで数量限定の販売を行う予定です。現行のティエンポ、マジスタ、ハイパーヴェノムの各モデルをベースにした特別バージョンのシューズには、かかとにナイキ アンティクロッグ トラクションの六角形のマークが付けられます。

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