スウッシュスタッフのスペシャルレッスン

Lesson2:ゴルフのためのピラティス Part1

【講師:安居 佳子】

安居 佳子プロフィール

【ゴルフピラティスのすすめ】  からだは、骨盤と背骨を中心とした様々な骨で作られている。そこで、骨や、骨と骨をつなぐ関節がどこにあるかを意識して動かすことが大切である。ピラティスは、胸式呼吸を心がけながら、ストレッチを中心とした動きでインナーマッスルを鍛える運動。普段意識することのないコアの筋肉を効果的に鍛えることで、体幹を整えることができるものです。柔軟性の向上が期待できるピラティスをゴルフに取り入れることで、関節の可動域が広がり、関節がうまく動くことにより、無駄な力を入れることなくスムーズなスイングが期待できる。

1.ピラティスの基本姿勢

でっちりや猫背の姿勢でアドレスをしても、からだのどこかに引っかかりができたり、いらないところで力が入りすぎたりしてしまう。姿勢を整えないままスイングをしてしまうと、関節に負荷がかかり、その結果思わぬケガを招いてしまう恐れも。

【Point】①打ち出したい方向にスパット(目印)を探し、そのスパットとボールを架空のラインで結ぶ。②そのラインに対して、90°に、右足とクラブを置く。③クラブフェイスの向きをスパットに合わせて、左足、右足と平行に配置を調整。④左足かかとからアイアンのクラブヘッド1個分内側の延長線上にボールを置くよう、ステーションのクラブでチェック。※「Before」「After」の写真を比べると、ボールの位置が変わり、自然と右肩の下がったアドレスになった。このステーションをイメージしながら、ラウンドでも打つよう心掛けよう。

2-1.体幹トレーニング ~スタンディング フットワーク~

ふくらはぎ(下腿三頭筋)と大臀筋を鍛える。脚力を鍛えながら、からだの軸作り。①両足のかかと同士を付けた状態で、まっすぐ立つ。②息を吸って、吐きながら膝を曲げる。③膝を曲げた状態から、息を吸って、吐きながらかかとを地面から浮かせる。④息を吸って、吐きながらかかと同士を離さずに膝をまっすぐ伸ばし、ゆっくりかかとを下す。

【Point】スタンディングフットワークを実施する際に、かかと同士を離さないこと!かかとが開いてしまう場合は、力が抜けているということ。下半身のバランスがアップし、どんなライでも安定したアドレスを可能に。

2-2.体幹トレーニング ~バランス~

からだの軸がぶれてしまっていると、負荷のかかる場所に偏りが。自分の体幹、姿勢、背骨がまっすぐなるように上下運動してみよう。①まっすぐ立った状態から片足を上げ、息を吸って、吐きながら膝を曲げる。②息を吸って、吐きながら元の状態に戻す。足を変えて、繰り返す。

【Point】自分の体幹、姿勢、背骨がまっすぐなるようにバランス良く上下運動をする。BEFOREの写真の場合、体勢が整っていなくて、外側に負荷/体重がかかってしまっている。体幹を鍛えるためには、内側に負荷/体重がかからなければならない。