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2009年12月1日

ナイキと(RED)™がスポーツの力で、アフリカのHIV/AIDS撲滅活動を支援するために協力
世界を代表するサッカー選手たちが、「Lace Up. Save Lives」を呼びかけるパートナーシップの発表に参加

世界エイズデーの前日となる2009年11月30日(月)、イギリス・ロンドンで開催されたNIKE, Inc(以下ナイキ)と(RED)とのパートナーシップの発表に、ボノ(U2/ボーカリスト)と共に世界最高のサッカー選手たちが集まりました。
ディディエ・ドログバ選手(チェルシー所属)、ジョー・コール選手(チェルシー所属)、アンドレイ・アルシャビン選手(アーセナル所属)、マルコ・マテラッツィ選手(インター ミラン所属)、デニウソン選手(アーセナル所属)、ルーカス・ニール選手(エバートン所属)、クリント・デンプシー選手(フルハム所属)、ソル・ギヒョン選手(フルハム所属)らが参加し、パートナーシップの発表は行われました。

このユニークなパートナーシップは、アフリカのHIV/AIDS撲滅活動の啓発と、医療活動という2つ側面からプログラムをサポートする資金を提供していくと共に、スポーツが持つ力を通じ、若い人たちに(RED)に参加してもらうことを目的とします。

パートナーシップの発表会見には、ナイキCEOマーク・パーカー、(RED)CEOスーザン・スミス・エリス、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(以下、世界基金)事務局長のミッシェル・D・カザツキン教授らが、世界中のサッカー選手とU2のボーカリストであり、(RED)の共同創設者のボノらと共に集い、アフリカでのHIV/AIDS撲滅活動には、世界が共に行動を起こし参画していくことが必要であることを強調しました。

「アフリカのAIDS撲滅活動への意識を高め、積極的な行動を促すためには、ブランド力が必要です。ナイキは、スポーツと教育をつなげ、社会変動を起こし、HIV/AIDSの予防と理解を促す上では素晴らしいパートナーです。そして我々は、パートナーにナイキが加わることをとてもうれしく思います。」と(RED)CEOスーザン・スミス・エリスは話しています。

ナイキは、これまで消費者の意識向上と参加を促す活動を行ってきた実績があります。ナイキCEOのマーク・パーカーは、「ナイキは、グローバル且つ、クリエイティブな企業として、この重要な課題をより多くの人たちに伝える役目を果たすことができます。サッカーの持つ力と共に、ナイキはアフリカのHIV/AIDSの現状と闘うために、(RED)の活動に参加します。」と話しています。

ナイキと(RED)のコンセプトは、「Lace Up. Save Lives」のメッセージのもと、 NIKE (PRODUCT)RED™レースの購入を呼びかけるというシンプルなものです。(NIKE)REDレースの収益は100パーセント寄付され、寄付金は(RED)のパートナーでHIV/AIDS患者に医薬の提供を行う世界基金と、アフリカのサッカーを通じたHIV/AIDS予防啓発促進プログラムを実施するコミュニティに同額ずつ送られます。このパートナーシップは、医薬と啓発活動の両方のプログラムを支援するユニークなプロジェクトです。

アフリカのHIV/AIDS感染の低減を目指す運動には進展が見られ、14カ国で感染率の低下が報告されています。これは素晴らしい進展であり、エイズ撲滅活動が成し遂げられることを証明するものです。しかし、依然としてHIV/AIDSは、今日、世界が直面する最大の課題の一つでもあります。アフリカ大陸サハラ砂漠より南の地域では、1日に子供を含めて3,800人が死亡し、さらに15~24歳の男女6,000人が新たに感染していると推定されています。

「(NIKE)REDレースは、アフリカでHIVの脅威のもとで生活している人々と、世界中のアスリートを強く結びつける素晴らしい方法です。この(RED)レースを身につけることは、あなたが他人のことを大事に想っているという証です。そして、HIVの感染の脅威にさらされ、奮闘する何百万人もの人たちを私たちが守り、治療することを助けてくれます。」と世界基金事務局長のミッシェル D.カザツキン教授は話しています。

「(RED)は、アフリカのエイズ撲滅活動の為、民間企業からの持続的な資金の提供を大規模な形でつくりました。企業とのパートナーシップは、人々の生命を維持する医薬品を買うための資金調達だけでなく、公的機関に対し企業とのパートナーシップが機能するということを実証し、更なるサポートを獲得するために必要な力を与えてくれます。」と世界基金理事会議長及びエチオピア保健大臣であるテデロス・アドノム氏は話しています。「(RED)へのナイキの参加は、世界中の何百というサッカーファンにメッセージを届け、スポーツに対する情熱を通じ、我々が抱える課題への参加を促すと共に、(RED)への反響を強めることになるでしょう。」

(NIKE)REDレースは、12月1日(火)より、世界各国のナイキストアなどで販売されるほか、今後複数の(NIKE)REDプロダクトが発表される予定です。

■(RED)™と(PRODUCT)RED™について

(RED)の主な目的は、アフリカのエイズ撲滅を支援するための啓発活動と世界基金への寄付金募集に民間企業の参画を促すことです。(PRODUCT)REDのロゴをつけたプロダクトを販売する企業は、その売上の一定の割合または収益の一部をアフリカでのエイズプログラムの資金として世界基金に寄付します。現在、協力企業としてアメリカン・エキスプレス(イギリスのみ)、アップル、バガブー、コンバース、GAP、エンポリオ・アルマーニ、ホールマーク、デル、スターバックスの各社が参加しています。2006年春の発足以来、(RED)を通じて1億4,000万ドルが世界基金に送られています。世界基金に送られた全ての寄付金は、諸経費などの一切を差し引かず、100パーセントがアフリカのエイズ撲滅活動に役立てられ、スワジランド、ルワンダ、ガーナ、レソトの各国で活用されています。
詳しくはhttp://www.joinred.com/をご覧ください。

■世界基金(the Global Fund)について

世界基金は、エイズ、結核、マラリアの予防と治療のための資金の収集と分配を目的とした、ユニークで世界的な官民パートナーシップのもと運営されています。各国の政府、市民社会、民間企業、さらにこうした疾患に苦しむ人々のコミュニティが参画するこのパートナーシップは、国際的な保健医療資金調達への新たなアプローチとして注目されています。世界基金は他の二国間機関や多国間機関と密接に協力しながら、これら三疾患への対策を補足する役割を担っています。2002年の創設以来、世界基金はエイズ、結核、マラリアの撲滅を目指すプログラムの主要な資金提供者となり、これまでに144カ国で600を超えるプログラムに対し、184億USドルにのぼる支援金が 承認されています。今日までに世界基金の支援プログラムを通じて230万人がエイズ治療を、540万人が抗結核治療を受け、マラリア予防用の防虫蚊帳8,800万枚が配布されました。こうした支援により450万人の命が救われたと言われています。