2012年2月22日
ナイキのマーク・パーカー社長兼CEOと共にニューヨーク市でのグローバルイベントでナイキの最新イノベーションの発表に登場したのは、歴史に残る偉大な陸上競技選手カール・ルイスを始め、デロン・ウィリアムズ(ニュージャージー・ネッツのプレーヤーであり2008年USABチームのメンバー)、タミカ・キャッチングス(2004年と2008年のUSABチームのメンバー)、カルメリタ・ジータ(現在100m走世界チャンピオンであり、現時点で世界最速の女性アスリート)、ウォルター・ディックス(世界陸上大会銀メダル選手)などのアスリート達です。
「本日当社が発表したパフォーマンス・テクノロジーは、スポーツパフォーマンスを変えてしまう可能性を秘めていると信じています。ナイキは常にあらゆるレベルのアスリートに、最高のイノベーションを提供することに全力を傾けており、本日はそれをパワフルな方法で発表することができました」とパーカーは述べています。
「ナイキ フライニットのアッパーはランニングフットウエアの認識を一新するものです。軽量性に優れ、シームレスで、まるで足にとって第二の皮膚であるかのように機能します。また1 本鎖で精密に編み上げるため、製造工程における無駄を最小限にします」と発表しました。
<発表会場風景>
以下は、ナイキの発表したプロダクトです:
ナイキ フライニットについて
本当に必要な要素のみを搭載したランニングシューズを作るべく、ナイキはパフォーマンス用のニットを創り出しました。「ナイキ フライニット」という新技術が採用され、さまざまな糸や生地が必要とされる場所だけに精巧に配置されています。そのため、ほとんど縫い目のない、軽量かつぴったりとフィットするアッパーを実現しました。
骨組みとサポートがすべて編み込まれている「ナイキ フライニット レイサー」のアッパーとシュータンは、重さわずか34グラム(1.2オンス)。サイズ9のシューズ総重量は160グラム(5.6オンス)に過ぎず、ナイキで最も人気のある最軽量マラソンシューズ「ナイキ ズーム ストリーク3」よりも14%軽くなっています。軽量化はランナーにとってメリットの一つではありますが、ナイキ フライニットのアッパーは確かなフィットも目指して設計されており、第二の皮膚であるかのような感覚を生み出しています。
環境への配慮というナイキ フライニットのもう一つの側面として、廃棄物の減量化が実現されています。これは、アッパーが1枚ものの素材でできているため、従来のスポーツシューズ製造方法とは異なり、多数の素材や切れ端が使われないことにより可能となりました。本当の意味でミニマルなデザインで最大のリターンが実現されています。
ナイキ フライニットのインスピレーションは、ランナーによくあるフィードバックから生まれました。ソックスの性質、すなわち着用していてもほとんど気にならないようなぴったりフィットのシューズが切望されていたのです。ところが、ソックスにとって望ましい特徴は、ランニングシューズのアッパーとしてはうまくいかないということが実証されています。糸など、もともとダイナミックな素材には通常、しっかりとした骨組みも耐久性もありません。
ナイキはマイクロエンジニアリングによって静的特性を柔軟な素材に作り替えるという、4年間にわたるミッションに着手しました。ニット アッパーの製作に必要な独自技術の開発には、プログラマー、エンジニア、デザイナーといったさまざまなチームを要しました。その次のステップは、糸やニットの各構造体がそれぞれどこに必要とされるかを特定することでした。40年間ランナーと共に取り組んできた中で得た知識を応用し、ナイキはサポート、柔軟性、通気性の配置をすべて1枚の層の中で細かく特定しました。結果はその最も純粋なかたち、パフォーマンスをかたちにして見せたような、テクノロジーです。各要素にはすべて目的があります。結果、ナイキがこれまでに作った中でも最も軽く、最高にフィットするランニングシューズが生まれました。
「ナイキ フライニット レイサー」は今春のマラソン大会や今夏のロンドンでケニア、イギリス、ロシア、アメリカなど世界中のトップランナーが着用するマラソンシューズです。世界最高のマラソンランナーと共に取り組むことによって得た知識をもとに、ナイキは日常用のランニングシューズ「ナイキ フライニット トレーナー+」も製作しました。重量220グラム(7.7オンス)のこのシューズは、重量とフィット面におけるナイキ フライニットの利点をあらゆるレベルのランナーに提供するものです。両モデルとも今年7月にすべてのランナーに向けて発売される予定です。
ナイキ フライニットはそのパフォーマンス特性を前面に出したコレクションの中で発表され、同時にその将来的な機能である「HTM フライニット」もそこで示唆されます。HTMとは、スタイルリーダーの藤原ヒロシとナイキの伝説的デザイナー、ティンカー・ハットフィールド、そしてナイキのCEOでありデザイナーでもあるマーク・パーカーとの間の継続的なコラボレーションです。2002年以来この3人は共に新しいイノベーションを拡大させ、既存のデザインに新解釈を施し、ブランドを新境地に至らせるコンセプトを探求してきました。
「HTM フライニット」コレクションには3つのシューズがあります。
HTM レイサー: ナイキ・フライニット・レイサーと同一の機能を持つ「HTM レイサー」は、米陸上チームのカラーを使っています。今回のバージョンは2012年1月に開催された米陸上予選で大会デビューしました。
HTM トレーナー+: 「HTM トレーナー+」はナイキ・フライニットの可能性を押し広げ、生地と色とパターンの美的可能性を提示します。さらに、本テクノロジーを新しい方向に展開するHTM トレーナー+は、シュータンを一体化させてフィット性を向上させたほか、シュータンに1から100までの好きな数字が編み込めるという、ニットによるカスタマイズの可能性を提供しています。
HTM トレーナー+: 「HTM トレーナー+」は、素材にヘザーグレーの模様を配してより繊細さのある輻輳感を特徴としています。さらに一日中快適な履き心地を約束するルナロン製のミッドソールも採用しています。
※上記プロダクトには、予定変更の可能性があります。また、一部日本での展開がないものもあります。