2014年3月4日
ナイキは、今年の夏にブラジルで着用するオランダのナショナルチームキットを発表しました。新たに力強いデザインディテールが描かれ2014年のオランダホームキットは、オランダフットボール独自の精神と揺るぎないプライドを表現しつつ、革新的なテクノロジーを提供します。
KNVB(王立オランダサッカー協会)の創立125周年を記念して、2014年のジャージには印象的な新しいクレストが採用されています。
このクレストには、オランダフットボールの新時代と、シンプルさ、誠実さ、連帯感というチームの中核をなす価値観を象徴する、ホワイトライオンが大きく描かれています。
「私たちは過去を称えて、新しいキットとクレストにオランダの歴史的な瞬間を残したいと思いました。さらに、オランダフットボールのエキサイティングで新しい時代がスタートすることも表現したいと思いました」とナイキフットボール グローバル クリエイティブ ディレクターのマーティン・ロッティは述べています。
ライオンは1907年からオランダのキットに使われてきました。1960年代、1970年代には大きく、解放されたブラックライオンが、最近では冠を被った頭だけが描かれていました。2014年、オランダの誇りと選手たちの連帯感を象徴して、左の後ろ足で立つ、この誇り高きライオンのカラーをホワイトに変え、より大きく描いています。
新しいオランダのジャージは、伝統的なオレンジで、クラシックな無地のデザインが新しいクレストを引き立てます。襟口は現代的なVネックに仕上がっています。クレストの真下には、KNVB(王立オランダサッカー協会)の創立年である1889と、その125周年を記念して2014という年号が入っています。
キットのデザインはシンプルに仕上がっていますが、袖口の裏側にはホワイトのパイピングが施され、プレイヤーの好みで裏返して見せることができます。首の裏側には、協会のクレストを飾るライオンの頭上の冠を用いたオレンジのペナントタブが描かれています。
また、ナイキは伝説的なオランダのグラフィックデザイナー兼書体デザイナーのウィム・クロウェル氏と協力し、新しいネームと背番号の書体を開発しました。クロウェル氏はオランダのホームジャージの後ろ身頃をキャンバスとして使い、このキットのための現代的でありながらレトロな雰囲気もあるフォントを生み出しました。背番号の内側の線は、1970年代のフットボールでよく見られた背番号を彷彿とさせます。各番号の下の部分に小さく描かれたKNVB(王立オランダサッカー協会)のクレストが権威を高めます。
オランダのプレイヤーであるケビン・ストロートマンは、「新しい125周年を記念するホームキットがオランダ独自のフットボールの伝統を見事に表現しています。新しいライオンのクレストは、私たちの国の象徴であり、このジャージを身に着けることでチームとしての誇りをもつのです。」と述べています。
シンプルでアイコニックな新しいショートのカラーはホワイトで、よりスリムで体のシルエットに合ったフィットとなっています。フィットに関する調査結果に基づき、動きやすさと快適性が得られるように切れ込みが入っています。
ショートの後部中央部分にはナイキ独自のレーザーカットによるベンチレーションが施されており、体を涼しく保ち、汗をコントロールします。新しいホーム用ソックスもジャージ同様オレンジです。
優れたスポーツのための機能性を、環境への影響を低く抑えながら実現したいというナイキの理念に基づき、ナショナルチームキットには、シャツとショートに加えて、初めてソックスにもリサイクルペットボトルから作られた素材を用いています(ショートは100%、シャツは96%、ソックスには78%再生ポリエステルを配合)。ユニフォーム一着あたり平均18本のリサイクルペットボトルが原料として使われています。2010年以来、ナイキが再利用することで埋め立てを免れたペットボトルの数は約20億本にのぼり、これはフルサイズのフットボールピッチ2800面以上をカバーする量になります。
ロッティは、「私達にとって、環境への配慮はデザインと同様に開発プロセスの大事な一つの要素となっています。プレイヤーの役に立つと同時に地球にも優しいキットを作ることを心がけています。」と述べています。
デザイナー達は、エリートフットボーラ―の立体的なボディスキャンデータを用いて、今日のプレイヤーの体型を理解し、キットの中で体がより自然に動ける快適な新しいフィットを生み出すことが可能になりました。
現代のフットボールユニフォームのあらゆる要素を見ていく中で、ナイキのデザイナーはソックスにも特別な注意を払いました。アスリートの意見と新しい素材や繊維の研究を組み合わせ、「ナイキ エリート マッチ フィット ソックス2014」は、フットボールに適切なよりスリムなフィットに仕上げています。必要な場所にクッションを配置することで、衝撃の多くが集中する足の親指と足首の骨の部分に優れた快適性と保護力を提供し、土踏まずのサポートは足をソックスに密着させ、滑りにくくします。更に不要な素材は取り除き、もたつきを減らしてボールタッチを向上させ、足首と甲の部分には屈曲溝を加えることで生地が一か所にたまらないようにしています。