2014年3月10日
ナイキは、今年、フットボール最大のトーナメントが行われる主催国のブラジルナショナルチームのアウェイユニフォームを発表しました。前回主催国の南アフリカに敬意を表し、同国のファンに2014キットを特別に披露しました。
3月5日、ブラジルナショナルチームはヨハネスブルグで行われた南アフリカとの親善試合で前半、新しいホームキットを着用して登場しました。後半には、セレソンの新しいアウェイキットを着用し、初めてピッチに登場し、観衆を驚かせました。ホーム、アウェイ、サードキットからなる2014年のワードローブがこれで勢ぞろいしました。
アウェイキットのデザインは、ブラジル国民がスポーツ、ダンスや生活の中で随所に魅せる情熱や躍動感をインスピレーションとしています。
伝統的なブルーを用いたアウェイジャージは、国の誇りを表現する同系カラーのストライプと、ブラジル国旗を参考にした小さな円やひし形も描かれています。ストライプにはブルーのグラデーションを用いてダイナミックな印象を高めています。
さらに、背景に使われるブルーはブラジルの美しい海と、名高いサーフカルチャーも表現しています。
ジャージには鮮やかで、かすかに光る印象を与える、ゴールドメタリックの織りを含んだ、大きめのクレストがあしらわれています。
ジャージ内部のクレストの裏側には、ブラジル国旗にあるひし形の周りにポルトガル語で「フットボールをするために生まれてきた」という意味の'Nascido para jogar futebol‘のフレーズが円形に記されています。
ナイキはブラジルで有名なデザイナーのブルーノ・ビッグと一緒に、国旗にも用いられている南十字星をあしらったペナントタブを制作し、首の内側に配しました。この星座は1889年にブラジル連邦設立が宣言されたとき、リオデジャネイロの空に輝いていたと言われています。
ジャージの背中とショートの前身頃の名前や番号の文字は、ブラジル各地の路上に見られる手書きのポスターに見られる文字を参考につくったユニークなフォントを用いたものです。
アウェイショートのカラーはホワイトで、 シンプルでありながら象徴的なデザインで、よりスリムで体型に沿ったシルエットになっています。フィットの研究に基づいて特に動き易さと快適性を高める切れ込みが入っています。
ショートの後部中央部分にはナイキ独自のレーザーカットによるベンチレーションが施されており、体を涼しく保ち、汗をコントロールします。
アウェイ用のブルーのソックスがクラシックなブラジルチームの印象に仕上がっています。
優れたスポーツのための機能性を、環境への影響を低く抑えながら実現したいというナイキの理念に基づき、ナショナルチームキットには、シャツとショートに加えて、初めてソックスにもリサイクルペットボトルから作られた素材を用いています(ショートは100%、シャツは96%、ソックスには78%再生ポリエステルを配合)。ユニフォーム一着あたり平均18本のリサイクルペットボトルが原料として使われています。2010年以来、ナイキが再利用することで埋め立てを免れたペットボトルの数は約20億本にのぼり、これはフルサイズのフットボールピッチ2800面以上をカバーする量になります。
ロッティは、「私達にとって、環境への配慮はデザインと同様に開発プロセスの大事な一つの要素となっています。プレイヤーの役に立つと同時に地球にも優しいキットを作ることを心がけています。」と述べています。
デザイナー達は、エリートフットボーラ―の立体的なボディスキャンデータを用いて、今日のプレイヤーの体型を理解し、キットの中で体がより自然に動ける快適な新しいフィットを生み出すことが可能になりました。
現代のフットボールユニフォームのあらゆる要素を見ていく中で、ナイキのデザイナーはソックスにも特別な注意を払いました。アスリートの意見と新しい素材や繊維の研究を組み合わせ、「ナイキ エリート マッチ フィット ソックス2014」は、フットボールに適切なよりスリムなフィットに仕上げています。必要な場所にクッションを配置することで、衝撃の多くが集中する足の親指と足首の骨の部分に優れた快適性と保護力を提供し、土踏まずのサポートは足をソックスに密着させ、滑りにくくします。更に不要な素材は取り除き、もたつきを減らしてボールタッチを向上させ、足首と甲の部分には屈曲溝を加えることで生地が一か所にたまらないようにしています。