2014年6月17日
世界チャンピオンに3度輝き、金メダルを2つ獲得したモー・ファラ、4つのアメリカ記録を保持するゲーレン・ラップ、ボストンマラソンで3度優勝したリタ・ジェプトゥーの間には、輝かしい功績以外にも共通点があります。超人的な才能、純然たるスピードとゆるぎない勤勉性、そしてレースやトレーニングのシューズについては、3人ともナイキのエアクッショニングの中で最も速く、最も反発性に優れたズームエアを選んでいます。
精密に調整されたスポーツカーの内側のエンジンのように、よりテクニカルな機能性を生み出すために作られたズームエアは、シューズの中で重要な働きをしています。ズームエアクッショニングは、シューズのアウトソールの中に包み込まれ、アスリートの足の下の推進システムのように機能します。
ナイキクッショニングイノベーション担当のカテゴリーディレクターであるタリン・ヘンズリーは、次のように述べています。
「マラソン大会の表彰台の一番上に立つズームエアランニングシューズをこれまでに何度も見てきました。多くのエリートアスリートが大変頼りにしているシューズです。ズームエアは、足を素早く地面から跳ね上げる反発性を持った、ナイキでも最も技術的に進化したクッショニングシステムの一つです。」
ズームエアクッショニングの跳ねるような反発性は、高気圧のナイキエアユニットの中できつく伸張された繊維により生み出されます。
アスリートの足が地面に着くと、この繊維の伸張が緩まりますが、空気がその衝撃を緩和するうちにすぐに跳ね返り、元の状態に復元することで足を地面から押し上げるような爆発的な反発性を生み出します。この結果、朝のランニングの時にも、マラソンで自己ベストを目指すランナーにも速さとクッションを感じる履き心地を提供します。
ズームエアは、10年以上にわたる研究開発を経て1995年に初めて発表されました。この時には、踵と前足の両方にズームエアを使用したフットボールスパイク ナイキ エア マローダー、前足にズームエアを使用したバスケットボール向けのナイキ エア・ゴー LWPを含む3つのスタイルと一緒にズームエアが初登場しました。間もなく、ズームエアはランニングのナイキ エア ズーム LWPにも採用され、以来アスリートたちは、この反発性のあるクッショニングが持ち味のシューズで練習を重ね、競い、勝利してきました。
「ナイキ ズームエア ランニングコレクション」の「ナイキ エア ズーム ペガサス 31」は6月14日(土)からNIKE.COMにて発売を開始し、順次ナイキの店舗などで販売されます。「ナイキ エア ズーム エリート 7」は8月から、「ナイキ エア ズーム ストラクチャー 18」は10月から発売予定です。ズーム エアに関するさらなる情報は、NIKE.COM/ZOOMからご覧ください。
「ズームエアのシューズは速さのあるエリートランナーの多くが好んで使います。モー・ファラ、ゲーレン・ラップやマット・テゲンカンプなど多くのエリートランナーの意見にも、日に20マイル(32㎞)程度を走る時には、シューズに高い機能性を求めるという声を聞きます。また、彼らはズームエアの跳ねるような感覚を気に入っています。」とナイキランニングのシニアフットウエアデザイナーであるマーク・マイナーは述べています。
毎日のトレーニングに使えるニュートラルなランニングシューズの新しいペガサスは、31年という目覚ましい歴史を持つシリーズでも最も速さと反発性を感じられる仕上がりになっています。最新のペガサスは、長くペガサスを愛用するランナーに好まれている特徴であるクッション性を感じる踵のズームエア、通気性のあるアッパーや優れたフィット性はそのままに、より無駄のない曲線的な新しいラスト、自然な姿勢を生み出すための抑え目のオフセット(10㎜)、しっかりと足をシューズに安定させ、構造を支えるために中足部に「サドル」を採り入れています。
毎日のトレーニング向けのスタビリティタイプのランニングシューズである新しいストラクチャーは、速さを感じられる優れたデザインで、回内の速度を抑える構造に作られています。アッパーには、ダイナミックフィットテクノロジーなどの安定性を高める機能がアウトソール外側のクラッシュレイル、3つの異なる密度のフォームを組み合わせたスタビリティシステムのダイナミックサポートなどのアウトソールの機能と連動し、スムーズな体重移動を実現します。これらの機能が足をしっかりとシューズの土台部分に安定させ、足の回り込みのスピードを落とします。新しく作られた曲線的なラストは、つま先の立ち上がり(トースプリング)が高くなっており、内蔵のズームエアとも連動して切れのいい反発性を生み出します。
ズームトレーニングファミリーの中でも最軽量で、ニュートラルなソールを用いた「ナイキ エア ズーム エリート 7」は、テンポ走の時、トレーニングあるいは試合の時に速さと軽さを感じたいアスリート向けのデザインです。
前足のズームエアは素早い反発性を実現します。新しいバージョンでは靴底の前足と踵の厚みの差(オフセット)を落とし(8㎜)、ランナーがより地面を感じてコントロールできるようになっており、細身のアッパーにはナイキ フライワイヤーテクノロジー、縫い目をつけずに素材を重ねる技術、サポート性、通気性とフィット性を同時に提供する軽量メッシュを用いています。