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2015年5月21日

敵をあざむく:ハイパーヴェノム II

2013年、ナイキは新しいタイプのアタッカーのための新しいスパイク、ハイパーヴェノムを発表しました。 ネイマールJr.やウエイン・ルーニーなど各地で活躍するプレイヤーはこの新しいスパイクを着用し、瞬く間に大きな成功を遂げています。しかしナイキのデザインチームは、ハイパーヴェノムをさらに良いものにするための努力をそこで止めることはありませんでした。

「プロダクトを使用するプレイヤーと同じように、デザインする私たちも常にイノベーションを求め、可能性の限界に挑戦しています。」と、ナイキフットボールフットウエア シニアデザインディレクター、ネイサン・ヴァン・フックは述べます。

【写真中央】ネイサン ヴァン・フック(左)、フィル・ウッドマン(中央)、マックス・ブラウ(右)

ナイキのデザインチームは、ハイパーヴェノム II が試合を決定づける動きを可能にする、高い俊敏性を発揮するためのスパイクにすることにフォーカスしました。「チームのメンバーとともに、シンプルな作業から始めました。白いソックスを履き、フットボールの様々な動きにあわせて足を屈曲させて、その上から何度もスプレーで塗料を吹き付けました。そして足を元の状態に戻すと、ペンキが付いていない白い線がしっかりと屈曲できるようにすべきポイントだとわかります。この作業の後にナイキスポーツ研究所を訪れ、究極の俊敏性を生み出すためにどうしたらスパイクと足を最適な形で連動させられるのか、科学者の意見をもらいました。」と、ナイキフットボール フットウエアデザイナーのフィル・ウッドマンは述べます。

チームが目指した、解剖学的な相乗効果を生み出せるスパイクを作るため、ハイパーヴェノム II には戦略的にナイキフライワイヤーを配置し、さらにボールタッチを向上させるためにボールとの接触が多い部分には素材の切れ込みを多くしています。初代ハイパーヴェノムのような均一なくぼみをつけたアッパーとは異なり、部位によって厚みが異なった反発性のあるメッシュ素材にフライワイヤーが組み込まれています。このように、オリジナルのハイパーヴェノムのすべての要素が、より良いものに進化し、ハイパーヴェノム II に用いられています。

「ハイパーヴェノムはプレイヤー達に愛されています。だからと言ってそれより良いものが作れないというわけではありません。最高のスパイクにするためには、躊躇せずに必要な変更を施していきます。ハイパーヴェノムを着用するタイプのプレイヤーは最高のものを求めるからです。」とナイキフットボールフットウエア担当副社長、マックス・ブラウは述べます。

「足の研究によって導かれた最高レベルのデザインです。スパイクに見られるすべての線は、足の自然な屈曲を元に描かれています。フライワイヤーは足をしっかりと安定させてスパイクの中でずれることを防ぎます。このスパイクは足のために、というよりも足と一緒に機能するようにデザインしています。」-ネイサン・ヴァン・フック。

ハイパーヴェノム II は、ピッチ上で敵を欺くことに長けた攻撃的プレイヤーのためにデザインされました。彼らはあらゆる方向にもすばやく動くことが出来、大抵の場合、相手が一番予想しない動きをします。そのようなプレイヤーの動きをサポートしつつ、高いスタイル性も適えたブーツになっています。

ウェイン・ルーニー

ネイマール Jr

ロベルト・レヴァンドフスキ

ハリー・ケイン

エディンソン・カバーニ

ヴェスレイ・スナイデル

ダニー・ウェルベック

オマル・アブドゥッラフマーン

「ハイパーヴェノムが最初に登場した時には、足首部分を覆うダイナミックフィットカラーはまだ世に出ていませんでした。シューズの履き口部分については様々なものを試し、結果としてつなぎ目の位置を、足に邪魔にならないようにアキレス腱からずらしました。そして結果的に快適性を高めた、新しいダイナミックフィットカラーがデザインされました。」とフィル・ウッドマンは述べます。

ナイキ ハイパーヴェノム II ファントム FG / ¥37,800(税込) / 24-30cm

ハイパーヴェノム II はナイキフットボールとしては初めて、メッシュベースのアッパーにフライニットの履き口を組み合わせ、ナイキスキンとオール コンディションズ コントロール(ACC)加工で仕上げたスパイクです。

「このアッパーについては、プレイヤーから非常に良いフィードバックをもらいました。フライニットのダイナミックフィットカラーとアッパーを、プレイヤーが自然に感じるように連結させています。これにより彼らの望むルックスの強い印象に加えて、履き口のフィット性とスパイクがより足の一部として感じられるようにデザインが図られています。」—フィル・ウッドマン。
フライニットダイナミックフィットカラーは、足首を曲げた時に素地の下に用いた色が垣間見えるようになっており、その機能性に加えてスタイル性にも優れています。全体的にアグレッシブ、大胆、パワフルかつ鋭さを持った、まさにそれを着用するプレイヤーを反映するようなデザインです。ハイパーヴェノムを着用するプレイヤーは、狭いスペースでも俊敏で鋭い、相手の意表をついた動きを見せることを持ち味とします。そのようなジグザグの動きをスパイクの側面に、機能的な役割も併せ持つデザインとして施しています。

「スパイクのソール側面のデザインは間違いなく目を引くものですが、足をしっかりと包み込み、プレートとアッパーの連結をなめらかにするという目的もかなえています。この部分はプレートほど硬くなく、アッパーほど柔らかくなく、2つの素材をなめらかにつなげます。そうすることで、快適性は向上し、さらに足をプレートからぶれずにしっかりとプレートの中央部に安定させます。」—ネイサン・ヴァン・フック。

スパイクのアイステイにもジグザグのパターンが用いられ、さらに足の内側のボールを蹴る部分ではシューレースが邪魔にならないように、中央より外側にずらしています。このシューレースはプレーへの集中を乱したり、不快感を感じたりしないように、スパイクの内側からは感じられないような構造にしてあります。さらに、プレイヤーからのフィードバックに基づいて、ハイパーヴェノム II のソールのプレートには、快適性を高めるためにオリジナル版よりも柔らかい素材を用いています。前足部の屈曲溝と、俊敏性を生かすためのパターンは瞬時の方向転換にも素早く対応できるようになっています。また、側面部分を含め、プレート全面には大胆なグラフィックが用いられています。

「私たちは自然から多くのインスピレーションを得ていますが、ハイパーヴェノム II に関しては、腹部が特徴的な色をした、それがしばしば毒を持っていることを示唆する動物にフォーカスしました。一見、害がないように見えて、彼らのそのカラフルな模様に気がついた時は、もう手遅れなのです。そのようなインスピレーションをハイパーヴェノム II のデザインに生かし、抜き去られた後になって、相手の目に強烈な印象が残るものにしました。」—フィル・ウッドマン。

「ナイキ ハイパーヴェノム II ファントムFG」は5月25日(月)よりナイキフットボールアプリにて、5月27日(水)よりNike.comにて先行販売を開始します。
また、6月5日(金)からは店頭にて販売されるほか、日本のハードグランド用に開発されたブレードタイプHGソールを装着したモデル「ナイキ ハイパーヴェノム II フィニッシュ HG-E(¥21,060(税込) / 24-30cm)」も展開します。