2015年6月26日

ナイキ、新世代のテニスフットウエアを予感させる
ナイキコート フレアを発表

セリーナ・ウィリアムズのために特別に開発されたナイキコート フレアは、
ミニマルなデザインで軽さと足とシューズの一体感を実現します。

ナイキコート フレアで3つめのグランドスラムタイトル獲得を狙う
セリーナ・ウィリアムズ

セリーナ・ウィリアムズも、無敵というわけではありません。
ただし、一人のプレイヤーが成し遂げられる極限に近づいているともいえます。グランドスラム、シングルズで20回チャンピオンとなった彼女は、これまでの目覚しいキャリアにおいて86%近くの勝率を上げ、とりわけ2015年は34戦32勝を記録しました。
しかしながら、ナイキコート フレアの制作にあたり得た情報は、彼女の数少ない弱点でした。そのウィリアムズのために特別にデザインしたシューズが、今回初めてすべてのアスリート向けに発売されます。

ナイキコート フレアは、今回はじめてホワイトのカラーが消費者向けに販売となります。

「当時、捻挫に悩まされていました。だから安定感があって、私をもっと良いプレイヤーに導いてくれるシューズを作りたかったのです。」とウィリアムズは述べます。

この意見をベースに、ベテランデザイナーのアーロン・クーパー率いるナイキのデザインチームは作業を始めました。クーパーが最初に取り組んだことはウィリアムズに、シューズの安定感は一般的な考えとは逆に、構造を強くすることではなく、減らすことによって生まれるのだと、納得させることでした。

ナイキコートフレアをデザインしたアーロン・クーパー

「セリーナはもっと高さのある、しっかりした構造の安定感にすぐれたシューズを望んでいました。ただ、彼女が本当に必要としたのはそのまったく逆の、出来るだけミニマムにし、ソールを薄くしたものなのです。彼女の足と連動し、2枚目の皮膚のように働くものが彼女には必要でした。」とナイキでシニアデザイナーを務めるクーパーは述べます。

このコンセプトには充分な説明が必要と感じたクーパーは、ウィリアムズとの初めてのミーティングに、コービーのシグネチャーシューズを持参しました。厚みの目立つものから、柔軟でソールも薄いスタイルへと進化を遂げるシリーズを見せることが、ミニマムな設計の利点を説明する一つの例になると考えたのです。

「セリーナはコービーの友達でもあり、当然彼のコート上での能力の高さを尊敬しています。そのため、彼の話への反応はとてもよく、それが彼女自身のパフォーマンスにも応用できると想像することも難しくなかったようです。」とクーパーは述べます。

ウィリアムズも参加し、デザインチームはナイキ イノベーションキッチンで彼女のための解決策を探索し始めました。ナイキ イノベーションキッチンとは、スポーツの未来に関して、想像を働かせ、様々なイノベーションが生まれる、トップシークレットの場所です。しかし、ナイキコート フレアのコンセプトを最初に生み出したのは、過去に作られていた、少し意外なものにインサイトを得て作られたのでした。

ウィメンズ ナイキコート フレア ￥23,760 SIZE: 22.5-25cm

「実はアイディアの柱となったものは、カンフーの師匠から協力を頂き作られたものでした。彼は、プロダクトは体の延長として存在するべきで、屈曲性を妨げないものがほしいという意見だったのです。」とクーパーは述べています。

最初はトレーニング向けの試作品になって形を現し、その後バスケットボールにも取り入れられました。カンフーからアイディアを得た試作品の特徴は、ナイキコート フレアのいくつかの要素に影響を与えています。なによりもネオプレーン製の足首部分にもっとも顕著に見られます。この部分の存在により体の動きをよりよく実感できるようになり、ウィリアムズに安定感と安心感を与えます。これによって足元にまったく不安を感じることなく強いショットやカットをこなせるようになります。

「足首の周りにサポートあると感じることによって、その部分が曲がることをそれほど考えなくてすむようになります。そしてバランスも良くなっています。」とウィリアムズは述べます。

クーパーとチームは、安定性に加えて、屈曲性にも力を入れました。シューズの足首のネオプレーンは内側のブーティにつながり、2枚目の皮膚に包まれているようなフィット感を生み、自然な足の動きを促します。この感覚をより高めるため、ミッドソールはシューズに貼り付けていないドロップインタイプになっており、足の下に直接クッション性を感じられるようになっています。

もう一つ力を入れた点は、シューズの軽さです。ナイキコート フレアのアッパーには、通気性、耐久性を生み出すために素材を重ねて使用しています。さらに、アウトソールは足圧分布図を元に設計しています。デザインチームではテニスプレイヤーが足のどの部分にもっとも体重をかけているのかを研究し、必要な部分だけの耐久性を高める工夫を施しました。

アスリートのニーズにかなうものだけを取り入れ、それ以外を取り除くことにより、軽く、屈曲性に優れたシューズが出来上がりました。

ナイキ デザインチームは足圧分布図を参考に、
アウトソールで最も必要な部分の耐久性を高める工夫を施しました。

「ナイキコート フレアは、ミリレベルにまでこだわって作りました。スポーツでは数ミリの違いが数秒の違いになってしまいます。セリーナにとってはその数秒でボールをネットの向こうへショットすることで、勝利を手に入れることになるからです。」とクーパーは述べています。

ウィリアムズはイングランドの芝コートでそのような勝利がたくさん生まれることを望んでいます。ナイキコート フレアを味方に、動きが損なわないよう、コートを縦横無尽に走り、フォアハンド・バックハンドの攻撃を見せることでしょう。

「本当に足の延長みたいなシューズです。自分の家にいて、靴を脱いでくつろいでいるときには、自分の体の一部である足のことを特に感じることはありません。このシューズはくつろいでいる感じのような感覚があります。」とウィリアムズは述べています。

ナイキコート フレアは、一部のナイキ販売店とnike.com/tennisで購入できます。

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