Press Release

メディア関係者向け お問い合わせ先
ナイキジャパン広報本部
NikeJapan.Communications@nike.com

2015年7月9日

20年を祝う2つのAIR MAX 95

20周年を迎えアイコニックな存在感を誇るAIR MAX 95が、2つの新しいバージョンにアップデートされました。

90年代半ば、ナイキランニングカテゴリーは新しいエネルギーを必要としていました。カテゴリー創立初期の成功も色あせ、業界を一変させることになるエア マックスシリーズもまだその実力を完全に出し切れていない頃のことです。この局面を打開するため、カテゴリーのリーダーたちは、若手デザイナー、セルジオ・ロザーノに全ての望みを託しました。彼はあらゆる難題を乗り越えてその期待に応えることとなりました。

彼が作り出したエア マックス 95は、「違い」という言葉をそのままシューズにしたような存在でした。それ以前のランニングシューズとは異なる構造、カラー、そして何より前足部にはビジブルエアも内蔵されています。ナイキ入社4年目にして、ロザーノはナイキランニングのDNAにまで変化を与え、新しい世代のデザイナーたちの想像力をかきたてたのです。

エア マックス 95の誕生20年を記念し、ナイキは新しい2つのモデル、「ナイキ エア マックス 95 ウルトラ ジャカード」と、「ナイキ ウィメンズ エア マックス 95 ウルトラ」を発売します。それぞれ、オリジナルのシューズとの強いつながりを持ち、ロザーノの足跡を追うように新しいシューズの作り方を開発し続けているデザイナーたちが手掛けたものです。

ナイキ エア マックス 95 ウルトラ ジャカード

ナイキ エア マックス 95 ウルトラ ジャカード ¥18,360(税込)

ナイキのデザイナー、ベン・ユンにナイキに入った理由を聞けば、彼は考える間もなく即答することでしょう。当時すでにフットウエアのデザイナーだった彼にとって、エア マックス 95のデザインは思考と表現の自由そのものでした。「私はパターンエンジニアから、伝統的なシューズの製法を学びました。セルジオの伝統的なしきたりを破ったシューズの作り方には驚きと感動を感じました。」とユンは振り返ります。彼にとってナイキとはデザイナーが限界なく想像力を発揮できる、全てを可能にする場所に見えたのです。そしてその1年後、彼自身がオレゴンに身を置くことになりました。

このプロジェクトで、彼が初めてエア マックス 95に携わったわけではありませんが、今回はこれまでとは全く異なり、彼をナイキに結びつけたシューズをもう一度新しく作り出すことが課題となりました。「これまでのエア マックス 95モデルに携わる仕事は、エア マックス 95エンジニアードメッシュのように、オリジナルデザインを維持したまま新しいイノベーションを盛り込んでいくというものでした。ナイキ エア マックス 95 ウルトラ ジャカードはその範疇を超えるものです。」

ウルトラ ジャカードの制作は、アッパーからアウトソールまで全てをアップデートさせるという作業でした。

アッパーについては、ユンはロザーノのビジョンから離れ、古くからあるジャカード織りの手法を用いて一枚仕立てのアッパーを作り、人体の構造を模倣して一枚の素材に表現しました。最後に、オリジナルではナイロンのウエッビングを使っていたアイステイ(はと目)の代わりに、第2世代のナイキ フライワイヤーを活用しています。「人間の筋膜は柔らかい組織です。第2世代のナイキ フライワイヤーは足の動きに合わせてダイナミックに対応し、シューズの中の足をしっかりと安定させます。この2つの対比も完璧な組み合わせと言えるでしょう。」

このようなプロセスを経て、アクティブなライフスタイルに対応するために一新しながらも馴染み深さも残したエア マックス 95が生まれました。

ナイキ エア マックス 95 ウルトラ ジャカード

ナイキ ウィメンズ エア マックス 95 ウルトラ ¥16,200(税込)

ナイキ ローシ ワン、エア マックス シアや、エア マックス ウルトラのソール部分のデザインも手がけたディラン・ラーシは、ミニマルなデザインに関してはかなりの知識を有しています。オリジナル誕生20年を記念するウィメンズモデルのエア マックス 95制作にあたって、ラーシは細めの足型を用いて、シューズのソールも薄めに仕上げることを目指ししました。つまりこれは、エア マックス 95の大きな特徴である、ビジブルエアの入った前足部を大きく変えることになりました。「前足部のエアソールユニットを取り除いたとしても、オリジナルに近い印象に仕上げることは重要でした。」と、ラーシは新しいシューズをできるだけオリジナルに近づけるために苦労したことを述べています。

当初は、象徴的な2つのエアソールをキープする予定でした。しかし、エア マックス 95 のエアソール部材は1つの大きさでしか作られていないため、新鮮なデザインの方向性を打ち出すために、前足部の部材の使用を諦めざるを得ませんでした。部材を取り除くことで使用する素材を減らすこともできます。アッパーには、“より少ないことはより豊かなこと”という考えが生かされています。「縫製を必要としないフィルムを用いることで、6枚のパネルから構成されていたアッパーを、その印象的なグラデーションを失うことなく1枚の素材で仕上げることができました。」とラーシは述べます。

さらに、シューズの色使いにひねりを入れた点もオリジナルからの変化を生み出しています。この新しいシューズでは、オリジナルとは逆に、上から下に向かってブラックから淡いカラーへと変化していき、ホワイトのアウトソールがシューズの印象をまとめています。皮肉なことに、この色遣いはセルジオ・ロザーノがオリジナル エア マックス 95にブラックのアウトソールを使用することを反対された時に出した代案の一つでした。

ナイキ ウィメンズ エア マックス 95 ウルトラは、オリジナル版に似た印象を見せますが、毎日の生活をほんの少し楽しく過ごせるようにするためのイノベーションにより、全く新しいシューズに仕上がっています。

ナイキ スポーツウェアのナイキ エア マックス 95 ウルトラ ジャカードとナイキ ウィメンズ エア マックス 95 ウルトラはNIKE.COM/SPORTWEAR及び、一部のナイキ スポーツウェア販売店で7月16日から販売されます。

画像データ、動画データはこちらの左上にある「DOWNLOADS」からダウンロードをお願い致します。