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2016年7月13日

Shades of Unlimited - 限界のない色

ナイキがモットーの一つとして掲げる「Be a sponge」(スポンジのように多くを吸収せよ)は、冗談のように使われることがありますが、ナイキインク社長兼CEOのマーク・パーカーは、常に周囲の世界に関心を持ち続けることを意味するこの言葉を、子供の時からの実現していました。草、石、種や虫などの自然に囲まれながら、祖母とゆっくりと散歩を楽しみ、それを実践していました。ナイキのデザイナーたちも、常に目に入るものに注意を傾け、自分を取り巻く世界とのつながりを探しています。アスリートと関わり、芸術を鑑賞し、世界を旅して想像力をかきたて、それらを創作に生かしています。様々なものに影響を受け、鮮やかな形が生まれていきます。

この夏の大会を前に、ナイキのカラー デザイン チームがまず考えたのは、動いている体の流れです。アスリートが旅する姿、そしてその旅先に広がる熱帯雨林とそこに息づく生命、例えば目を奪うような鮮やかな羽根の鳥、未来的な光を放つカブトムシなどにも思いを馳せました。そのようなインスピレーションを十分に理解するところから、アートワーク制作が始まります。デザイナーたちは、鳥の羽ばたく姿、その光るような翼、大切な宝石のように並んだ虫たちのイメージや動画をじっくりと観察しました。

Artwork by Christopher Marley from "Pheromone."

色鮮やかな自然に影響を受けたのが、この夏向けの鮮やかなカラーパレットです。新しく作り出した「アンリミテッド カラー(限界のない色)」を中心に、伝統的な国旗の色を最大限鮮やかに大胆にしたものまで網羅しています。

Artwork from "D&AD13."

Artwork by Andrew Zuckerman from "Bird."

ナイキ ボルトとハイパー パンチ ピンクをグラデーションで表現した「アンリミテッド カラー」が、陸上競技用の全ラインアップを含むフットウエアのアッパーを飾ります。ナイキらしい光るような黄色のボルトは、黄色の中でも最も目に付きやすい主張の強い色で、この色がスピードを表現します。ハイパー パンチ ピンクは中足部からボルトに混じり、かかとのほうに向かってより純度を高めていきますが、まるで一瞬で目の前をよぎるランナーが幻であったかと思わせる効果を高めます。この色は、前述のカブトムシのように銀、紫と青の輝きを見せる、フットウエアのメタリックなスパイク プレートにもよく合います。

左からナイキ フライニット エリート(日本での展開予定無し)、ナイキ トレイン ウルトラファスト フライニット、ナイキ ルナエピック フライニット、
ナイキ エア ズーム KD 9、ナイキ フリー TR フォーカス フライニット、ナイキ コート エア ズーム ウルトラフライ

これらの鮮やかな色が動くと、まるで光が流れるようにも見えます。それは着用するアスリートの限りない能力の象徴となるだけではなく、ナイキが見る世界、つまり、限りないインスピレーションとデザインの可能性に溢れる世界を表現しています。

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