2017年1月17日
ナイキの新しいハイパーヴェノム 3は、カットインやストライクの2つの動きを重視してデザインされています。ゴールを決めるために重要なこの2つの要素を念頭に、フライニットの素材変更と、新しいプレートを採用して大きな変更を行っています。「ゴールスコアラーのスパイクです。」とナイキ フットボール フットウエア担当副社長のマックス・ブラウは述べます。「このスパイクのすべての機能はゴールを決めるために作られています。」
ゴールスコアリング重視のデザインは、スパイクのストライクゾーンに最も顕著に表現されています。何層にも重ねられたポロン®フォーム材の小片が フライニットのアッパーに組み込まれています。この小片は速度に応じてその固さが変わる特性を持ち、ゆっくりとした速度でボールに当たった時には、 ボールのスピードを抑えソフトタッチとなる一方、速いボールを蹴る時には固くなり、しっかりとしたストライクの発射台として機能します。
このストライクゾーンの小片の厚さは2mmです。フライニットアッパーのその他の部分は、タッチを高めるために中空構造を構成し、柔軟に仕上げられています。この構造は、2013年に発表したオリジナル ハイパーヴェノムの鱗に似せて作成したアッパーに近いデザインになっています。
「ハイパーヴェノム 3は柔らかく屈曲性の高いアッパーにしたいと思い、そのためにはフライニットが最善であると考えました。」とブーツのデザイナー、ディラン・ヴァン・アッタは述べます。「フライニットは、編み目のレベルを変更してデザインできるので、必要な部分のみ素材を変えて、優れたタッチのできるしなやかで快適な素材を維持しています。」
ナイキ ハイパーヴェノム ファントム III DF FG
¥37,800(税込) / 24-30cm
足に合ったフィットを実現するため、ハイパーヴェノム 3はシューズ側面の浮き上がった部分にある溝に、足の外側に配したシューレースと連動させて足の締め付けを調節できるように、ナイキ フライワイヤー ケーブルを(これまでのハイパーヴェノムの1mより長い)3m使用しています。これにより、プレイヤーがそれぞれの位置のフィットを、はと目ごとに微調整することが可能になり、横方向のカットの動きでも足をさらにひったりと包み、サポートするフィットが生まれます。
履き口部分は、新しくデザインされたハイパーヴェノム 3のダイナミック フィットカラーを用いて、横方向の安定性をさらに高めます。「足首にある骨には左右の位置の違いが最大10mm程度ありますが、ハイパーヴェノム 3はこれを反映させた構造になっています。横方向のカットの動きでは、足首が激しく曲がりますが、このスパイクはその動きを考慮して デザインしています。」とヴァン・アッタは説明します。
ローカットのスパイクを好むプレイヤーにとっては、ハイパーヴェノム 3がナイキ フットボールで初めてフライニットを使用したローカットのスパイクとなります。
さらに、ハイパーヴェノムは、ナイキ フットボールとしては初めて、全く新しいハイパー リアクティブ プレートを使用しています。これは、固めのナイロン素材でサポート性を高め、屈曲性に優れたPebax®素材を前足部に組み合わせたプレートです。「ハイパーリアクティブプレートの開発には6年かけています。ナイキ フリーをインスピレーションに、前足部は柔らかくして接地感を高めつつ、かかとを持ち上げて鋭いカットの動きができるようにデザインしています。」とヴァン・アッタ。
ナイキ フットボールが進める革新的トラクションは、これまでの成果も生かし、ハイパーヴェノム 3にも新しい有限要素解析(FEA)データを生かしてつくられたトラクションパターンを、特に鋭い角度での横方向のカットの動きを高めるために取り入れています。「プレイヤーが自信を持ってカットをできるように、回転と踏み出しを効果的に促す6角形のスタッドを使用しています。両側にはトラクションを高めるために、V字型の突起をつけています。」
シューズ内部のグリップ性も高めるため、中敷にはナイキグリップ機能を採用し、スパイクの中で足が動きにくくしています。
ハイパーヴェノム 3は196gで先行品よりも17%の軽量化を果たしています。「プレイヤーが求めるちょうど良いバランスを実現するために200以上の試作品を作りました。「カットとストライク」にフォーカスをおいた、点取り屋のための究極のスパイクを作りました。」とブラウはまとめます。
ハイパーヴェノム 3のエレクトリックグリーン・ハイパーオレンジのカラーは、1月31日からNike Football アプリとNIKE.COMで、一部専門店では2月3日より発売になります。
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