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2017年3月8日

ナイキ ズーム X ミッドソールを採用した
ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート

ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートは、飛び抜けた軽さと反発性でこれまでにない速さをもたらします。その大胆な見た目は、スポーツに変革をもたらそうというナイキの長期的な目的を実現する最新の例にもなっています。

これまで、長距離レーシングシューズは、軽くて地面に足が近いものであるべきと思われてきました。しかし、この考えには妥協も含まれていました。例えば、限られたクッション性しかないシューズでは、どのようにエネルギー反発量を最大限にすることができるのか?こうした疑問を解決することは、ナイキがマラソン2時間の壁を越えようとする大きな挑戦であるBreaking2の成功に欠かせません。エリウド・キプチョゲ、レリサ・デシサ、ゼルゼナイ・タデッセが一歩一歩のストライドを最大限生かすために、ナイキ ズーム X ミッドソールを採用したナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートを着用します。

この、それぞれのアスリートのために個別に調整して仕上げたコンセプトシューズは、Breaking2の大胆なビジョンを実現すると同時に、「少ないことはより豊かなこと」という考えが過去の遺物となり、これからは「より多いことがより優れたこと」というアプローチが未来を形作っていくかもしれないとうかがわせるパラダイムシフトも導いています。
「形は機能に導かれなくてはいけません。私は空力学の知見を活かし、大胆かつ印象的な、スピードを強く訴える形を生み出しました。」とシニアフットウエアデザインディレクターで、イノベーション担当のステファン・ゲストは述べます。

この大胆なデザインは、それぞれの部材の複雑な機能から生み出されています。全体を全く新しく作り直すのではなく、このシューズは何十年もレーシングフットウエアに使われてきた素材をもう一度一から見直し、これまでよりも賢く、目的に適う形にして使っています。

ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート

伝統的なレーシングシューズは薄めのソールが特徴でしたが、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートの新しいナイキ ズーム X ミッドソールクッショニングは、これまでのフォームと比べても驚くほどの軽さと柔らかさ、反発性をもちながら、前足部のソールの厚さが21mmもあるという点が特徴的です。ランナーのためのエネルギーリターンを多くすると同時に、より多くのクッションを提供するため、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートには、アスリートの意見、生物力学分析の結果や先端的エンジニアリングが生かされています。

ナイキ ズーム X ミッドソールクッショニングは従来のフォームよりも並外れて軽く、柔らかく、反発性に優れており、
ランナーへのエネルギー リターンを多くすることでスピードを高めます。

優れた軽さと弾力性を発揮するナイキ ズーム X ミッドソールに加えて、前方向の動きを支えるカーボンファイバープレートからなる全く新しいソール システムは、アスリートに合わせて最適な硬さに仕上げられています。また、究極の空力学性能を発揮するために形作られたかかとも、スピードを訴える印象的な仕上がりになっており、足を包み込むアッパーのフライニットはアスリートの足に合わせて微調整が行われています。

「ナイキ ズーム Xによって、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートのイノベーションが仕上がりました。」とナイキフットウエアイノベーション担当 副社長、トニー・ビグネルは述べます。「全く新しいナイキ ズーム X ミッドソールと、カーブをつけたカーボンファイバープレートが連動して反発感のあるクッション性を提供しつつ、つま先から蹴り出すときのエネルギー損失を最低限に抑えます。」

前足部の底厚を21mmにしたことに加え、アキレス腱への負担を最低限に抑えるため、ナイキ ズーム ヴェイパーフライのオフセットは9mmにしています。さらに、カーボンファイバープレートのユニークな「スプーンのような形状」はミッドソールの印象的な色使いにも反映されています。前方向への動きを印象として伝えることに加え、カーボンファイバープレートが曲がりにくさを高め、一歩一歩を効率よく進められるようにしつつ、レース中に3名のアスリートのエネルギーが無駄にならないようにします。

グローバルランニングフットウエア「ファスト」部門担当シニアディレクターのブレット・スクールミースターは次のように話しています。「硬いシューズはランニング効率の面では大きな利点があることは認識していました。しかし、硬すぎるシューズの場合、ふくらはぎにかかる負担が多くなり、長距離を走るうちに疲労を招くことになります。ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートでは、この問題を解消するために特別な形状を開発しました。」

ナイキスポーツ研究所 運動力学担当の上席研究者ゲン・ルオ博士は次のように話しています。「プレートを入れることの目的は、ランナーのつま先が曲がるときのエネルギーロスを最低限に抑えることです。この曲ったプレートは、この形状ゆえにふくらはぎの負担を増やすことなくこの目的を適えられます。」

ナイキ ズーム X ミッドソールを採用したナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートは、キプチョゲ、デシサとタデッセが今年これからモンツァでマラソン2時間の壁に挑戦するためのパフォーマンスシステムの要となります。

Breaking2のために、ランナーが着用するアパレルも、従来のマラソンキットとは全く違った視点から快適さ、フィットと重量を検討し、作られています。まず、シングレットは、シームレス トランスファー ニットと呼ぶ技術を使用し、必要な部分の通気性を最大限高めています。同じ技術を用いて、それぞれのアスリートのボディスキャンデータと個人の好みを反映した、体にひったりとしたフィットも実現しています。さらに、スタンダードなショーツとは一線を画すショートタイツも、一人一人異なる長さと着圧に仕上げています。このショートタイツには、風の抵抗を抑えるためにナイキエアロブレード技術を用いています。アームスリーブは低温からアスリートを守り、エアロブレード テープはアスリートにとって最も重要な下肢部の風の抵抗を抑えます。最後に、ソックスもシューズとの連動を念頭にデザインされ、必要な部分の通気性を高めつつ、従来以上のアーチサポートを提供します。

ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートのユニークな構造と画期的なミッドソールは、ナイキ ズーム ランニングの未来に生かされています。まずは2つのレーシングシューズ(ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%とナイキ ズームフライ)と新しくなったエア ズーム ペガサス 34が登場します。

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