ナイキ エピック リアクト フライニットは、最新のフォーム技術であるナイキ リアクト テクノロジーを搭載し、新感覚のクッションが体験できるランニングシューズです。
ランニング後半にもフレッシュな足取りをキープし楽しく走れるように、一歩ごとの衝撃を緩和しつつエネルギーを反発させ、軽さを感じることができます。また、繰り返しのランニングの衝撃や悪条件にも対応する耐久性も兼ね備えています。ナイキのイノベーター、科学者、技術者とデザイナーが力を合わせ開発した、最新のナイキ リアクト フォームでその要望に応えました。
アッパーはとてもシンプルで、前足部、つま先とアーチは、(ナイキ フライニット レーサーを参考に開発)一枚仕立てのナイキ フライニット ブーティ構造で、ミニマルで足にフィットする形になっています。ランナーが必要とする部位を的確にサポートし、屈曲性と通気性を提供します。
ソール部分は比較的大きく目立つ作りになっています。ナイキ リアクト フォームはこれまでのEVA 素材を使ったフォームよりも柔らかく、路面の凸凹を感じにくくなっています。また、ソールが潰れるのを防ぐため、ある程度の厚さをもたせています。デザイナーたちは、ミッドソールをかかとのアッパー部分にはみ出す広めの幅にすることで、ランナーが望むクッション性と必要な安定性を実現しました。
コンピュータ設計で、データをもとに素早くアイディアを形に変えることができます。周りに余分なパーツをつけたり、接着剤や糊を使わずに、1枚のナイキ リアクト フォームを用いてミッドソールをデザインしました。
ミッドソールのデザイン方法や表面構造で、ランニング時に必要となる特定の部位に、クッション性とサポート性を提供します。ミッドソールの表面には深さの異なる複雑な凹凸がありますが、深い部分でしっかりとクッション性を提供し、浅い部分で硬さを維持します。また、本当に必要な部分以外の素材をそぎ落とすことで軽量化を図っています。
アッパーが一枚のフォームの上に配置されているので、ミッドソールがアウトソールを兼ねていることになります。そして、前足部とかかとの部分のみにトラクションとシューズの耐久性を高めるためのゴムパーツを付け、ミニマルなデザインになっています。ナイキ エピック リアクト フライニットは、その先行モデルとなるルナ エピック2よりも5%軽く、11%柔らかく、エネルギーリターンは10%高くなっています。
ナイキ エピック リアクト フライニットは、NIKE.COMと一部小売店で2月22日から発売となります。
ランナーに、ランニングシューズに何を求めるかを聞いたところ、その答えは明確でした。「より良いクッション性」、「すぐれたエネルギーリターン」、「軽いシューズ」、さらに「すぐれた耐久性」をランナーは求めています。ランナーはこれらの要望全てを実現してくれるシューズがほしいのです。ただ難しいのは、この4つの性質は対極的なものであるため、1つの素材で全てを実現するのは困難でした。
素材が柔らかければ、エネルギーを吸収します。ナイキ ランニング・アドバンスト フットウエア担当ディレクターのアーネスト・キムは次のように話します。「枕を考えてみてください。眠る時には頭を枕の上にのせますが、枕が頭をはねかえすようではいけないでしょう。ぐっすり眠れるように、枕に頭をのせた時にはそのすべての重みを吸い取ってほしい。それが優れたクッション性です。」
その逆に、エネルギーリターンが高いのは、硬い素材です。一般的なフォームはクッション性か、あるいはエネルギーリターンかどちらかの選択になります。また、それが軽いか耐久性があるかの選択も必要になります。通常、全てをかなえるのは難しいですが、例外が一つあります。それがナイキの最新のクッショニング・イノベーションであり、画期的なフットウエア フォーム、ナイキ リアクト テクノロジーです。
ナイキ リアクト フォーム クッショニングは、バスケットボール向けに2017年6月に登場しました。バスケットボールはプレイヤーが一瞬の間に方向やスピードを変え、飛び上がることを求めるスポーツですが、このフォームはそのニーズを満たしています。柔らかく、よく弾み、よくたわむが、安定感もある。これまでのナイキバスケットボールシューズになかったバランスを実現しています。
この実現のため、ナイキ社内の化学者や素材エンジニアたちが協力し、理想的な結果を生み出す素材や化学組成を研究しました。これは、ナイキ社内の開発能力が問われる作業とも言えます。そして400以上の化学組成や処理方法を試し、望ましい性質を生み出す素材を見つけ出す科学的手法も採用しながら、ナイキ リアクト フォームの独自の組成に至りました。
その後、ナイキ リアクト テクノロジーをバスケットボールプレイヤーに、のべ2,000時間以上にわたりテストしてもらい、他にテストしたナイキ バスケットボールシューズのどれよりも耐久性とエネルギーリターンにも優れていることを確認しました。ランナーも同じような性質のシューズを求めているので、このナイキ リアクト テクノロジーをランニングシューズに用いるのは自然なことでした。
バスケットボールシューズには、プレイヤーが求める耐久性、安定性とトラクションのコントロールを提供するために、ナイキ リアクト フォームをケースで囲んだ構造でデザインしましたが、ランニング向けにはケースを使用せず、ナイキ リアクト テクノロジーを用いて、ロードでこの技術が最大限能力を発揮できるようにしています。
ナイキ リアクト技術を初めて使ったランニングシューズには、ナイキ リアクト フォームを1枚で(キャリア、接着剤や糊を使わずに)ミッドソール兼アウトソールとして使用しています。
見た目に複雑なパターンは溝の深さも部位ごとに変えており、溝の深い部分でクッション性を高め、浅い部分で硬さを確保しています。
ナイキ スポーツ研究所で他のランニング用フォームと比較したところ、ナイキ リアクト フォームがエネルギーリターンに最も優れていました。最新のナイキ ルナロンと比べても、エネルギーリターンが13%高くなっています。
「どこかにでもあるような、無名のフォームと比べているわけではなく、最新のナイキ ルナロンとナイキ リアクトを比較したことを強調したいです。そのようにレベルの高い比較をしても、ナイキ リアクト テクノロジーはランナーが一歩進むごとにより多くのエネルギーリターンを提供できるのです。」とキムは話します。
例えば、ナイキ リアクト フォームを手で押さえつけたら、先ほど述べたような優れたクッション性を感じるでしょう。そしてその手を離すと、フォームは間も無く元の形に戻ります。それがエネルギーリターンです。走った時には、一歩一歩足を進める時に踏み込まれたフォームがすぐに元に戻り、常に同じ感覚をずっと長い距離でも感じ続けることができるのです。
これらに加え、ナイキ リアクト テクノロジーは、ナイキの中で最も長持ちするフォームであり、ランナーにもっとたくさん、もっと遠くへ走るエネルギーを与えます。「ナイキ エピック リアクト フライニットは、ナイキランニングがテストした他のどのフォームよりも耐久性があります。つまり、熱心な長距離ランナーのニーズにも応えられるということです。」とキムは話します。
フォームをシューズに組み込む時に、デザイナーは研究所から入手したアスリートに関するデータに目を向けました。それは、アスリートがどのように、どの方向へ、どんな力をかけて動くのか、という情報です。このデータをもとに、具体的にどの部分にサポート性を必要とするかを視覚的に示し、クッション性とトラクションの最適化を可能にする圧力分散図にしました。「これによってデータに基づいた判断が素早くでき、ナイキ リアクト フォームの長所を最大限に高められるミッドソールやアウトソールの形にすることが可能になります。」とキムは述べます。さらに、データをナイキ独自のアルゴリズムで計算し、ナイキ リアクト技術がランニングパフォーマンスをさらに高められるような素材表面の形を導き出しました。
ナイキ エピック リアクト フライニットは、先行モデルとなるルナ エピック2よりも柔らかく、エネルギーリターンも高く、さらには軽く仕上がっています。
最後に、アスリートに気に入ってもらえるかということです。エリートランナーと一般ランナーがナイキ リアクト技術のテストとして、合計17,000マイル(27,300km)以上走りました。「その期間、テスト参加者は常に、ナイキ リアクトを履くと、もっと頻度をあげて走りたくなるとコメントしました。フィードバックの中でも特に嬉しかったのは、ナイキ エピック リアクト フライニットでランニングすると『楽しくて、もっと走りたくなる』というものでした。」とキムは話します。
ナイキ リアクト テクノロジーは、現在販売中のナイキ リアクト ハイパーダンク 2017 フライニット、ジョーダン スーパーフライ 2017にも使われています。
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