Nike: On Airの受賞者
スニーカー制作に向けてナイキ本社を訪問
Nike: On Airコンテストで東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ソウル、上海の代表として選ばれた6名がナイキ本社を訪れ、スニーカー制作に向けての作業を進めました。ナイキ本社では、それぞれが、フットウェアデザイナーや素材・色のデザイナー、開発担当者と一緒にチームを組んでデザイン作業を行いました。その際に、参加者は自分たちのサンプルを初めて目にするという、予想外の経験をしました。
東京での投票で選ばれたAir Max 1 Tokyo Mazeのデザイナー、宅万勇太は次のように話します。「参加する前には、デザイン作業の裏にこれだけ細かい作業があるとは考えていませんでした。たった一足のシューズを作るまでの舞台裏での努力や、たくさんのことが考えられた上でシューズが作られることを知ると、シューズを見る視点も変わります。」
デザインセッションでサンプルを確認するガブリエル・セラーノ
On Airの受賞者たちは、アイディアから試作品完成まで、最高なものづくりのために必要なステップを実際に経験していきました。今年行われた製品デザインのワークショップも、最初の一歩になります。その後、ナイキ本社でプロダクト開発チームの協力を得て、デザインの調整をしていきました。シューズの商品化にはまだまだ作業が続いていきますが、参加者の何ヶ月もの努力が、大きな発表と世間の反応につながりました。
ナイキ エア マックスのシニア クリエイティブ ディレクターであるディラン・ラーシは次のように話します。 「シューズを作るプロセスは複雑ですが、普通の人が考える複雑とは違うものがあります。ストーリーを平面から立体に置き変えて十分伝えるためには、これまでとは異なる考え方も必要です。On Airの受賞者たちは短時間でそれを学ばなくてはいけなかったのですが、それぞれのストーリーをしっかりと伝えることができるデザインが出来上がりました。」
受賞者たちがデザインした製品完成に向けてのクリエイティブプロセスは、これから数ヶ月続いていきますが、ナイキ本社での各々のサンプルとの対面は、夢を形にするまでの取り組みの大きさを実感させるものでした。
ニューヨークのOn Air勝者で、Air Max 98 La Mezclaのデザイナーであるガブリエル・セラーノは次のように話します。「サンプルが隣の部屋にあると聞いた時には、“気を失いそう”と思いました。そして、サンプルのある場所に連れて行ってもらい、初めて実物を見た時は、まるで頭が爆発しそうでした。自分が絵に描いたものが手の中にあるのですから。」
サンプルデザインセッションでフットウェアデザイナーのジェシー・スモールと素材デザイナーのヴェッセラ・ヨルダノヴァと一緒に様々な素材を確認するキャッシュ・ルー
Air Max 97 London Summer of Loveを初めて見るジャスミン・ラソード
ナイキのデザイナーや開発担当者が受賞者と一緒にサンプルを検討する中で、ナイキ フットウェアチームのメンバーも長く愛されてきたシルエットに新しい創造的エネルギーが注がれるのを実感していました。刺激は受賞者のみならず両側から生まれ、与えられました。
ナイキ エア マックスのプロダクトライン マネージャーであるレジー・ハンターは、次のように話します。「デザインチームや開発チームは、受賞者がアウトソールのデザインからソックライナーまで一つ一つの部材を検討するなど、それぞれのプロダクトの細部にまで細かく集中していたことにとても感銘を受けました。細かいディテールにまで集中する様はとても新鮮に感じましたし、その努力がシューズに現れています。」
次のステップでは、受賞者、メンター（助言者）とナイキ マーケティングチームのメンバーが、デザインの語り口を練っていきます。受賞者にとって、最終のゴールとなる製品の仕上がりはまだ先の楽しみとなりました。
宅万 勇太のデザインとサンプル
宅万 勇太
「第一印象は“最高”。角を曲がって、サンプルがテーブルに乗っているのが見えた時から、今もずっと鳥肌が止まりません。」
ガブリエル・セラーノ
「サンプルを見たときは、信じられませんでした。思い描いた通りに仕上がっていました。」
グァン・シン
「サンプルの色がオリジナルの通りとてもよく出来ていました。このサンプルを見た時に、“もう完了だ。これを持って韓国に帰りたい”と冗談を言っていました。」
ジャスミン・ラソード
「紙の上で想像していた通りのシューズが目の前にあるので、すごく驚きました。信じられません。」
ルー・マゼロン
「サンプルを見ることができるとは知りませんでした。世界で最大のブランドのシューズをデザインできるなんて、すごいことだと思います。“本当なの？”と疑い続けています。」
キャッシュ・ルー
「この部屋に入り、サンプルを見たときは、まるで夢が叶ったようでした。衝撃的です。」
これらのシューズが選ばれたときの2018 Nike: On Air コンテストに関する記事はこちらからご覧下さい。
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